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2004年 08月 13日
ペルセウス流星群ときむら
昨日が極大日だったんだそうですが、うっかり見逃しました。
どうも南半球は冬だもんで、寒さに震えながら外で頑張る勇気がありませんでした。

きむらは高校時代に地学部で天文をやってました。でも、頭が悪くて、いつまで経っても60進法が理解出来なかったので(爆)、星の運行の予測計算が出来ず、部では薬品係(撮影した写真の現像液やらの管理)やってました。(笑)
でも、そんなきむらでも活躍の場はありました。
それがペルセウス流星群観測合宿!
電車で長野まで行って、夏場で閑古鳥の鳴いているロッジに泊まり、夜中に近くのゴルフ場に忍び込んで、徹夜で観測するのです。
きむらが何で活躍したかというと、物資調達。(爆)
いくら夏でも夜はものすごく冷え込むので、冬並みに装備した上、寝袋に入ってないと凍え死にそうになるんです。だから、観測には寝袋が必需品なのです。
前にどこかで書きましたが、きむら父は「ベース(ギターぢゃない)の人」だったもんで、野戦用全天候型の寝袋を人数分借りることが出来たのです。
便利ではあったけど、重かった、あれは。
で、日中は湖でボート漕ぎなど夏らしいことをして遊び、夜になると着ぶくれしてブクブクになり、その寝袋を担いでゴルフ場へ行きました。そういえば、あんまり怪しい格好をしているので、警察に職務質問されたこともありましたっけ。
一人の記録係以外は芝生の上に寝っ転がり、じーーっと空を見て、流れ星が見えたら、叫んで位置を知らせ、星図に書き込む。
極大日のピークにはそれこそ叫びっぱなしのときもあるけど、それ以外は結構ヒマ。眠り込まないようにひたすら喋る喋る喋る。
今にして思うと、何でも知っているようで実は何にも知らない、そういう微妙な年頃のおしゃべりが一番楽しかったような気がします。
(そうそう、そのさなかにコンタクトレンズを落としたヤツがいて、全員一時観測を中断して、トーチ片手に夜露で光る芝生の上を探したこともありました。見つけましたよ、きむらが。ほとんど奇跡!)
きむらの高校は天体ドームがあり、中にはちゃんと天体望遠鏡がありましたが、得意分野が「太陽の黒点観測」だったので、せっかく根性で眠気をこらえて書き留めた流星観測の記録は「学生科学賞」に出品することもなく、年度末に部内で発行するショボイ年鑑にチョロっと載せるくらいでした。
でも、合宿自体はとっても楽しかったです。
あんまり楽しかったので、高校を卒業してからも、行けるメンバーを募って続けてたくらいです。
きむらはこうして南半球に来てしまったので、もう仲間と一緒に行くことはできませんが、中には伴侶や子供を伴って今でも観測合宿(旅行、かな?)をしている連中もいます。
もし、この時期に日本に帰ることがあったら、是非またトライしてみたいものです。

by kaoru_oishi | 2004-08-13 22:08 | その他もろもろ


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