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2014年 04月 30日
いわゆるSea Change?
どうも。きむらです。
ある日のこと。
きむらは洗濯物を干しておりました。

ここのところシドニーは雨、それも局地的な豪雨続きで、外に長時間洗濯物を干すチャンスがなかなかありません。
ですから、家にいるときはひんぱんにネットで降雨レーダーをチェックし、しばらく雨雲が来そうになかったら「それっ!」と速攻で洗濯物を出します。

そのときも一秒一刻を争うスピードでロクに周囲を見てもいなかったのですが、やっと終わってホッとしたときに何となくバルコニーから下を見ました。

え。
お隣さんの家がオープンハウスをやってるじゃありませんかっ!!

きむらブログでも今までに何度も書いたような気がしますが、こちら、特にシドニーなど都市部は家の売買がさかんで、水曜と土曜には売家のオープンハウス(こちらではinspectionと言います)が行われます。

ヨソの家の中を見てみたい。
これは人類共通の夢ではないかと思います。
そして、きむらも人類のはしくれですので、ご近所でオープンハウスがあると知ると、まず行きます。
買うか買わないかはともかく(笑)

しかし。
今回のオープンハウスはいきなりだったので驚きました。
普通、事前に不動産屋らしき人が出入りしたり、家じゅうの電気をつけて写真撮影したりするので「あ、家、売るのかな?」と気づくのですが。

何となく気になって家の前を通ったときに見上げてもFor SaleまたはAuctionの看板も出ていませんし、新聞にもそれらしき広告も出ていませんし、どういう媒体で宣伝しているのか全く分かりません。

でも、知ってる人は知っているようで、水曜と土曜のオープンデーにはちゃんとバイヤー候補らしき人たちが来ていました。

まあ、お隣とはいっても土地の一部がくっついているだけで、お互いのファーストネームを知っていて(あ、でも、きむらの名前をちゃんと認識してるかは怪しいですな)見かけたら会釈程度の間柄なので、事前にこちらに知らせる必要はないのですが、それでも数年来顔見知りで、その家に越してきてからお子さんが出来たご夫婦ということもあり、急にいなくなるのはちょっと寂しい気もします。

しかも。
その隣の家(ここもきむら家と土地が部分的に接しています)も去年の末に売りに出て持ち主が変わったばかりなのです。

といいますか。
ここ1年半ぐらいから空前の不動産ブームで、短期間のあいだにご近所さんが何軒も持ち家を売って引っ越してしまっているのです。

ですから、今回のオープンハウスを見たときも、
「えー、あなたのとこも売って出ちゃうんですかっ!?」
と驚いた次第で。

マメに家や庭の手入れをしていて、よっぽどきむら家よりお家とこの土地に愛着がある感じだったのですが、やはり不動産の値段が高いうちに売ろうということになったのでしょうか。

ですが、そこで疑問が。

あたりまえのことかもしれませんけど。
今、住んでいる家を売ったらいい値段になるかもしれませんが、その分、他の家も同じように値上がりしているんですよね。

つまり、住み替えでもっといい家やいい町に移ろうと思ったら、今の家を売った値段に更に足さないと買えません。
あるいは、郊外の割安の家に移って家を売って得た収入から引いた差額分を利益にするいうやりかたもありますが、その場合は当然今住んでいる環境より生活が不便になり、通勤距離が長くなったり、交通機関のチョイスが少なくなったりします。

そして子供の学校(特にハイスクール)問題。
子供のいる家庭ですと、これが一番深刻だったりします。

こちら(NSW州)のハイスクール(普通は中高一貫制)は公立校と私立校がありますが、公立はその学区に住んでいれば無条件で入れるPublic Schoolと受験して入るSelective Schoolに分かれています。そして私立は、まあ、ピンキリです。
すいません、きむら子供が公立なもんで、私立の説明がすごくぞんざいで(笑)

で、その学校全般に言えるのが「住んでる地域によってものすごく左右される」ということ。

卵が先かニワトリが先か分かりませんけど、私立の名門校は高級住宅の建ち並ぶエリアにありますから、必然的にその学校に子供を通わせたい家庭はそのエリアに引っ越してきます。
そして評判のいいPublic Schoolの場合はその学区内にあるということだけで周辺の家の値段が高騰します。

そんなですから、ただ住んでる家の価値や差額だけ考えて安易に引っ越してしまうと数年後、子供がハイスクールに上がるころに学校探しで苦労したり、今よりさらに出費してまた元のエリアに戻ってくることになると思われます。

しかし。
お隣さんともっと親しい間柄で家を売る相談でも持ちかけられていたら「ズバリ、止めときなさい」と忠告するところですけど、きむらはせいぜい顔見知り程度ですから「あ…あ〜あ」と若いご夫婦の決定を傍で見送るしかありません。

英語にsea changeという言葉があります。
コンピューター付属の辞書で意味を調べると「容貌や事態の(しばしば良いほうへの)著しい変化」と出ていました。
実際には「転地」という意味合いで使われているように思います。

そしてこの言葉、どこか離れた違う環境(ほとんどが都会から田舎)へ移る場合によく使われます。
一昔前にはそのまんま「SeaChange」というタイトルの田舎に引っ越した女性弁護士が主人公のドラマもありましたし。

しかしながら。
ドラマやリアリティ番組がsea changeをテーマにすると必ず「移転してよかった!」というオチになりますが、実際にやった人たちの経験を聞くと成功率はだいたい半々ぐらいだと思います。

今、不動産ブームのピークで、あんまり引っ越さないタイプの人や「ここを終の住まいにする」と張り切って自宅を大改築をした人までが持ち家を売ってガンガンsea changeしています。

果たしてこれが吉と出るか凶と出るか。

生来の引っ越し無精(こんな言葉あるんでしょうか)で、しかもきむら子供がバリバリ学生なため、不動産ブーム発生時から早々と「イチ抜けた」宣言をしていたきむらは、この動きを静観することにします。


(蛇足)
……と。
そんなこんなを書いていたら、なんと、隣の隣の家まで売り出しの準備を始めたっぽいです。

半年以内に隣家3軒売り出し、とは。

三隣亡!?

いやいやいや、縁起でもない上に意味が全然違いますって。

まあ、不動産ブーム、来るところまで来たという感じです。
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by kaoru_oishi | 2014-04-30 15:34 | その他もろもろ