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2013年 08月 19日
もうひとつのコミケ
どうも。きむらです。
真夏の東京がコミケ84で沸きかえっているちょうどそのころ、真冬のシドニーは別のコミケで沸き帰っておりました。

ということで、8月10日に開催されたシドニー版コミケ「smash! 2013」参戦記でっす。

前の晩もいつものように夜更かししていたにも関わらず、きむらは早朝アラームが鳴る前にシャキッと目を覚ましました。
そして、かち合ったら紛争が勃発するので、きむら子供(上)が起きるまでにちゃっちゃかと身づくろいを済ませます。

今回の参戦について、きむらはよそサマには、
「実は〜、ウチの子が「コスプレで行く」って申してるものですからぁ〜、心配でぇ、私も一緒に行くことにしたんですよ〜。まあ、子供のお友だちも来ますから、邪魔にならないように離れたところから見守るつもりです。オホホホホ。ごめんあそばせ〜♪」
的な説明をしていましたが、

本当は完全な別行動。
なので、きむら子供が寝起きでボーっとしている間に完全に出かける準備を終え、相方に「じゃ、今日はきむら子供(下)とふたりきりの時間を楽しんでね♪」と言って、ひとりでさっさと家を出ました。
目指すはDarling HarbourにあるSydney Exhibition Centre。きむらはこの辺りは土地勘がありますので、楽勝です。
最寄りの駅から電車に乗ってTown Hallで降り、地下道の階段を上がって上に出て・・・

「おーっ!!」
駅を出て最初に目にしたのが、
立体機動装置を抱えて道路を走って横断する男性でしたっ!
「・・・・・!?」
気がつくと、きむらの周囲には普通ではない格好をした人々が。
コスプレーヤーがこんなに〜っ!(驚)
6月のsupanovaのニュース映像にもコスプレらしきものをしている人たちが映っていましたが、正直「既成品のアメコミ・ヒーローの衣装を着ている」という感じだったので、今回のイベントもそんなものだろうと思っていました。

大間違いでした。いい意味で。

そして目的地が近づくと見えてきたのが長蛇の列。
当日払いで入場するので多少は待つことになるかも、とは思ってましたが、まさかそこから入るまで1時間以上並んで待つことになるとはっ。
結局、イベントの開始が9時からだったのですが、きむらが会場に入れたのは11時ちょっと前。
おかげで朝の部で見る予定だったものはほとんど逃してしまいました(涙)

しかし、いつまでもくよくよしている場合ではありません。
きむら、気を取り直して会場内をいろいろ見て回ることにしました。

最初に「コミケ」とは書きましたが、スマッシュ!は同人よりも企業スペースのほうが多く、売られているものもDVDやキャラクターをあしらったグッズといった製品がほとんどで、同人誌、しかもオリジナルの展示即売をしていたのは2、3の売り場だけでした。
その中で、きむらが真っ先に行ったのは英字で「ヤオイ」と書かれたサインが目を引く売り場。
言わずと知れたBL専門サークルですねっ!
・・・・・。
我ながら本能全開だと思った瞬間でした(笑)
そこで実際にマンガを描きながら自分の作品を売っている同人さん(オージー)に声をかけ、しばらく話しました。
「薄い本」(一冊8〜10ドルでした)の中身をちょっと見せてもらい、傾向(カップリング)についての説明を受けましたが、絵柄は筋肉系で、なかなかにマッチョです。
「えっと、私は◯◯◯や△△△のような感じの絵が好きなんですけど」
などと具体的に国内外で人気のあるBLマンガ家の名前をいくつか上げてみましたが「?」という感じで同人さんからの反応はナシ(あれれ)
ということは、特定のマンガ家の影響は受けてないということでしょうか。きむらがもっと造形が深ければすぐに分かるのでしょうが、このジャンルはまだまだ研究が必要なようです。
売り場に行くまでは「豪州における今後の市場拡大のためにも、お布施覚悟でとにかく購入!」と意気込んでいたのですが、絵の好みが違うことと(あー、絵としては上手だと思います)きむらが避けて通りたかった「ヴァンパイアもの」だったこと、そしてきむら子供に大っぴらに見せられない18禁マーク付きだったので、結局買わず(← ヘタレ〜)連絡先のメルアドが載っているサンプルの小冊子を貰うにとどめました。
(注:きむらはヴァンパイアものは嫌いではないですが、現在あまりにもヴァンパイア・魔法学校・魔王・勇者・異世界召喚・バーチャルゲームをテーマとするものが溢れかえっているので、それら以外のものが読みたいと思いました)

そして、お昼からはシアターで今回のスペシャルゲスト、声優の森田成一さんのQ&Aを見ました。(きむらがシアターに入ったときはももいはるこさんのコンサートの真っ最中で、こちらもものすごく盛り上がってました)
きむらは声優さんの生アフレコを見るのは初めてだったので「おー、こうやって作り上げていくのかーっ!」と興奮しながら観ました。
ちなみに生アフレコは「ブリーチ」「バッカーノ!」「タイガー&バニー」からのシーンで、観客はやはりブリーチに一番反応している感じでした。

その次は松原秀典さんのライブ・デモンストレーションを観るつもりでしたが、アートのシアター(メインシアターより小さい)がいっぱいで入れませんでした。残念!
(その直後にアートシアターに入ったら、ライブの間に描かれたシンジとアスカの原画(アスカがシンジをギャグタッチでひっぱたいてました)が数枚しばらくスクリーンに映されていました。実際に描くところを観たかったです〜)

それにしても。
豪州でもマンガやアニメが愛好されていることは知っていましたが、まさかここまですごいとは。

できるだけ会場内のムードを味わいたかったので「じゃあ、ランチは会場内特設のメイドカフェで♪」と思っていましたが、常に長蛇の列。仕方ないのでいったん会場を出てダーリングハーバーのフードコートに行くことにしました。
すると。
何と、そこは、きむらと同じようにランチを食べに来たコスプレーヤーでいっぱいになっていました。
フードコートには普通の買い物客も来ているのですけど、この日に限っては完全にスマッシュ!の参加者が数で圧倒していて、逆に普通の格好をしているほうが浮いて見えるくらいで。

「非リアがリア充を駆逐してる〜♪」

なかなかに痛快な光景でありました。

ところで。
分かりやすく説明するために「非リア・リア充」という言葉を使いましたが、実のところは、豪州は日本と比べるとその区分けをそんなにつけていないと思います。
つまりは、
「現実生活が充実してようとなかろうと、アニメやマンガが好きな人が集まっている」と。
ですから、行き交うコスプレーヤーさんたちを見ていると、かなりの頻度でハイクオリティな人々に出くわします。

例えば、午後の部ではメインステージで「コスプレ大会」の決勝が行われたのですが(午前に予選があり、そこから選ばれた精鋭がこれに参加)それに出ていた人たちはコスチュームもさることながら、ダンスやスキットもバッチリでした。
(きむらが特に感銘したのが「ワンピース」のグループのエースのコスプレをしていた人! 全員の視線が彼のバッキバキの腹筋に注がれていました。コスプレのために身体を鍛え上げたとしたら、マジで尊敬しまっす!)

きむらもずいぶんと昔に親兄弟に隠れてこそこそと「キャプテン・ハーロック」のマントやら「銀河鉄道999」のメーテルの帽子やらを作ろうとしていましたが「ハーロック」のほうはマント部分だけで力尽き、メーテルの帽子に至っては、どうにか完成したものの、どう見ても「トルコ帽」で、実際に着用するのはあきらめました。
あのときくじけずにずっと続けていたら、今ごろはコスプレーヤーの草分け的存在になれたかもしれないのにっ。
せっかく小学生から同人に入っていながら、コミケを経験しないまま豪州に来てしまったことも合わせて悔やんでも悔やみきれない過去であります。

そうそう。
コスプレと言えば。
きむらは特にコスプレをしていたつもりはありませんでしたが、他のコスプレをした人たちと一緒に入場を待つ間に建物のガラスに映った自分を見たら、偶然にも
「サーバント×サービス」の、山神ルーシーと全く同じ服装でした。
しかーし。
「もしかして、誰かに「ルーシー?」って呼ばれたらどうしよう♡」
などと、内心ドキドキいましたが、
つごう6時間は会場にいましたけど、そういうコメントは一切ありませんでした。

まあ、山神ルーシーの倍ぐらいの年齢ですし〜、
なによりも、
胸の部分が全然、山神ルーシーじゃありませんでしたからねぇっ!(怒)

そして、かたや、きむら子供(上)はというと。
「ブラザーズ コンフリクト」の、朝比奈絵麻のコスプレを、かなり真面目に再現してやっていましたが、
これまた気づかれずに完全スルーだったそうです。
やっぱり、超最新すぎたからでしょうか。

いや、しかし。
同じ時期(今年の夏アニメ、先月から放送開始)でも「Free!」は、
岩鳶高校水泳部ジャージの人あり、あの「バタフライ柄スイムウェア」を着た「怜」のコスプレの人ありで、放送開始からまだ一ヶ月しか経っていないにも関わらず「進撃の巨人」(今年の春アニメ、4月から放送開始)のコスプレの次に目立っておりました。
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Free! の「怜くん」
女性に見えるかもしれませんが、男性でっす。
「エンディングソングのダンスやって♡」とリクエストしたら快く応じてくれました♪
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そしてこれがみんなでエンディングのコスチューム姿。
あら、真琴がいないじゃないのっ!
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言わずと知れた「進撃の巨人」。
「超大型巨人と一緒の兵長とペトラ」シュールなショットであります。
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「ジャンとサシャとミカサ」なかなか再現率高いです。
今回、調査兵団姿のコスプレーヤーが一番多かったと思います。
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「戦国BASARA」の「幸村とかすが」
あれ、幸村のコスチュームって赤じゃありませんでしたっけ?
バージョンアップするキャラクターなんでしょうか。

他には「ガンプラ」のコーナーもありまして「ガンプラ・ビルダーズ・ワールドカップ」豪州代表の作品や、初心者向けの「ガンプラ組み立て講座」などもやっていました。
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確かこのワールドカップは去年辺りからやっていたような。
ここには優秀作品が展示されていました。
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やはり、きむらにとっての「ガンダム」はこれ!
ウイングなんて飾りです。若い人にはそれがわからんのです(笑)
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マーケットエリアの一角では初心者向け組み立て講座をやっていました。時間があれば、きむらもやりたかった。
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会場外。イベント参加者、コスプレーヤー、観光客、買い物客が混在してダーリングハーバーがカオスな空間と化していました。

きむらのへっぽこスナップ写真ではこの様子が100%お伝え出来ないのが非常にもどかしいですが、とっても素晴らしいイベントでした。
(写真は、方向を変えようとするとコンピューターがフリーズしてしまうので、撮ったままの状態で載せてます。見るたびに首をひねらなければならなくて、すみませんっ)
きむらは、きむら子供と別行動だったので実質的には「ぼっち」だったものの、ひとりでも、そして周囲と比べて年齢的にハンデがあっても、じゅうぶん楽しめました。

今年行こうと思っていたのに、断念した方、ぜひ来年行ってみてください!

ちなみに来年はRosehill Gardensで2日間に渡って行われるそうです。
ちょうど時期的に有明のご本家(?)と重なってしまいますが「夏場のコミケは苦手」という方は、南半球で「快適なコミケ」をお楽しみください♪

(注: 上記記事、及び写真は全てきむらによるものです。無断転載を禁じます。This article and photos were produced by Kimura. Reproduction forbidden.)
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by kaoru_oishi | 2013-08-19 22:07 | クールジャパン
2013年 08月 11日
【日本】巨大樹、あるよ【豪州】
どうも。きむらです。
シドニーは2日連続で見事な晴天が広がりました。
特に昨日は一大イベントがありましたので、天気がよくて本当に助かりました。
(イベント内容についてはこの後の記事で書く予定です〜♪)

ところで。
アニメ版「進撃の巨人」の18話で調査兵団御一行様が巨大樹の森にさしかかったときに、ジャンがやたら「観光名所、観光名所」と言うのを聞いていたら、きむらも以前あんな風景を見たことがあったのを思い出しました。

日光杉並木。
ウィキによると、並木道の長さは3区間合計で35.41kmあって、世界最長なんだそうです。
きむら家は、以前親戚がその辺りに住んでいたこともあり、かなりしょっちゅう日光に行っておりました。
そのため、きむらは小さいころから見慣れていたためにいつ行っても「あー、木だー(棒読み)」としか思いませんでしたが、今、こうして考えてみると、あの杉の大木が鬱蒼と生えているさまは不気味でもあり「進撃の巨人」の背景と瓜二つでありました。
ここを馬に乗って通ったら、きっと「リヴァイ班の疾走感」が味わえるんじゃないかと思います。
ちなみに、きむらが調べた感じでは乗馬や馬車で杉並木を通るような観光プランは見つけられませんでしたが、自動車の排気ガスは杉の生育と保全にはよくないようですし、ここはひとつ「壁の外、馬で走ろう杉並木」のようなスローガンを掲げて観光サービスを立ち上げていただきたいものです。
きっと調査兵団のコスプレで馬に乗りに来る人がいますって♡

そして。
きむらは、なんと、巨大樹に登ったこともあるのです。

もうだいぶ前になりますが、相方と2人でWestern Australia州のPenbertonという町の近くにあるGloucester National Parkに行ったときに、そこで観光名所になっているGlousester Treeと呼ばれている木に登りました。

ま「登った」と言っても、手で枝をつかんで、ではなく、
もちろん立体機動装置を使ったのでもなく、
樹の幹に打ち込まれた足場を踏んで上がっていったのですけど。

書いてしまうと何だか楽そうですが、実際は結構体力を使いましたし、何よりも、足場というのが単なる棒みたいなもので、そこに手すり代わりにロープが渡してあるだけですから、いつそれが落ちても不思議ではない状況で登るのがものすごく恐ろしかったです。
どのぐらい怖かったかというと。
男性ですと「タマひゅん」なる便利な形容がありますが、女性もやっぱり同じような感じで、
「タマひゅん」の反対だから「マタひゅん」
とでも言っておきましょうか、腰から下が今にも抜けて動けなってしまいそうな感覚が登るあいだじゅう続きました。
そして、ただ登るだけでも恐怖なのに、途中で人とすれ違ったりすると恐ろしさが倍増で、
「うわ、このいかにも手作り感覚の足場、もしかして、今、通った人まで大丈夫だったかもしれないけど、きむらが踏んだ瞬間に棒が取れちゃったりして?」
などと考えだすと、どうにか自制して口からは出さないものの、脳内で絶叫しっぱなしでした。

ウィキペディアによると、Glousester Treeは高さ72mとのことですから、かなり巨大樹(80m)に近いサイズだと思われます。そして、世界で2番めに高い木の火の見櫓で、登頂(?)成功率は約20%だとか。

ってーことは、
きむらは、それをクリアした「栄えある20%のうちのひとり」なんですねっ!
あるいは、
「20%の、高いところが好きなおポンチ」である、とも(笑)

そういえば、木から降りたところで「Glousester Treeに登ったことを証明します」と書かれたカードを貰いましたっけ。
いや〜、そんなに大変なことだったとはなぁ(しみじみ)

まあ、そんなわけですから、
18話における調査兵団の気分を味わいたいという方は、
エレンになりきるなら「日光街道の杉並木」に、
ジャンになりきるなら「PenbertonのGlousester Tree」に、
ぜひ行って見てください。


(蛇足)
これを書くにあたってPenbertonの項目を読んでみたのですけど、
「Glousester Treeが世界2位なら、世界1位はどこにあるんだろう」
と思ったら、何と、

同じところにありました。
Dave Evanz Bicentenial Tree 75m

・ ・・・・。
たった3mしか違わなかったら、高いほうに登るべきだった。
というか、きむらたちが行ったときは世界一の木のほうは紹介されてなかったような(汗)
そして。
別種の恐怖を求めているかたにはDiamond Treeというのもあります。
高さは上記2つに劣りますが、足場の建造が1939年。
74年前(汗)
歴史の重みに足がすくみ上がることうけあいです。
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by kaoru_oishi | 2013-08-11 20:25 | クールジャパン
2013年 08月 05日
【映画】鼻血マニア?【鑑賞】 副題:またシドニー、破壊されました〜(笑)
どうも。きむらです。
相方がポコッと時間が空いたので、一緒に映画を観て来ました。
記事のタイトルで何の映画か分かった方は、もうこの映画を観ましたね(笑)
(* 日本は8月9日から公開らしいので、観る予定の方は今回の記事はパスしたほうがいいかもです)

ええと。
ちょうど映画の日(毎週火曜日にはほとんどの映画館でチケットが安くなります)だったのですが、3D映画だったので家から3Dグラスを持参し、更に無駄にお金を使わないように、まず車を駐車してチケットを買ってから、相方が車を別のショッピングセンターへ移動させ(そうしないと映画を観ている間に駐車時間がオーバーして料金を取られてしまう)シアター内で待ち合わることにしました。

が。

シアターに入ってみると、いるのはお掃除の人だけ。
指定席だったので、きむらは取り敢えず自分の席に座ったのですが、そのうちにお掃除の人もいなくなってたったひとりになってしまいました。

え?

しばらく座って待つものの、BGMが鳴るばかりでCMもトレイラーも映画も始まらず、だんだんそわそわしてきました。運悪く、携帯も時計も持っていなかったので、時間も分からない上に車を動かしに行った相方とも連絡が出来ない。何だかいや〜な汗が出て来ました。

もしかして、違うシアターに入っちゃった?

前にパースで一回それをやって、いきなり違う映画がババーンと始まってしまったことがあります。
なので、席を立ち、入口で相方を待ちました。
更に待つことしばし、やっと相方が来て、シアターが間違ってないことを確認してから二人で席に座りました。

ですが、他のお客さんどころか切符もぎりの係すら来ません。

ぎょえ〜〜っ、もしかして、この上映回はきむらと相方ふたりだけか〜〜〜っ?
これは、以前のマイケル・ジャクソンの This Is It を観たとき以来の衝撃だぞ〜〜〜〜!?

しかし、トレイラーが始まるころになって、ポツ、ポツ、とお客さんが入って来ました。
ですが「きむら野鳥友の会」の目測ですと、きむら&相方を入れても確実に総勢20人以下。
封切りからまだ2週間経ってないのに〜〜〜〜〜〜〜っ!!

ということで、じゅうぶん前置きしましたので、そろそろ映画の名前を出しときます。

今回観た映画はっ、Pacific Rim どぅえ〜すっ!

一言で簡単に紹介すると、
「ロボットと怪獣が戦うおはなし」
もうちょっと詳しくすると、
「海から現れた未知の巨大生物「Kaiju(カイジュウって、そのまんまやん!)」の脅威に晒された人類がその叡智を結集させてロボット「Jaeger(イェーガー)」を創造し反撃する話」
であります。

そして。
「きむらブログ」のここ最近の記事を読んでいた方ならお見通しではないかと思うのですが。
最初、きむらはこの映画を観ることにはそーんなに乗り気ではありませんでした。
「日本人の俳優が出ている」「日本の怪獣モノへのオマージュが散りばめられている」とは聞いていましたけど、わざわざ映画館へ足を運ぶ動機としては、あとひとプッシュ足りない感じで。
しかし、ざっくりしたストーリーを読み、ロボットの名前(正確にはその用途のロボットの名称)を知ってから、行ってみようと思い立ちました。

「ふうん。ドイツ語で「狩人」という意味の「イェーガー」なの。じゃあ、どの辺がイェーガーなのか見てみないとねぇ」

そう。
「あっちのほうの」イェーガーに想いをはせ、満席のシアターで観客がどよめく中、どさくさまぎれに
「ゴー、イェーガー!」だの
「いっけぇ〜、エレン!」だの
叫んでしまおうか、などとと思っていたのでした。

ですが、観客総勢20人以下
しかもシニアの割引で入ったんだか、65歳以上も混じってます。
とても叫ぶどころか物音ひとつ立てられる雰囲気ではなく、上映時間2時間11分の間、ひたすら静かにおとなしくしていました(たはは)

まあ、出費を抑えるための努力話と閑静なシアター内部の様子はこれくらいにして、さっそく映画の印象を書いてみます。
(* 以下、ネタバレを含みますので、この映画を観に行く予定のかたはスルー推奨です)

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

まずは映画を観終わった直後のきむらの一言。
「これ作った監督って、もしかして「鼻血マニア」?」
思わずそう口走ってしまったくらい、鼻血やら鼻を狙った攻撃やらが頻繁に出て来ました。

鼻血シーン: 6回(同一人物による複数回鼻血を含む)
鼻攻撃  : 1回(血は映らなかったものの、明らかに出てますよね、という)

ここまで出て来たので、きむらは
「おー、これはクライマックスにイェーガーによる怪獣への鼻フック攻撃来る〜!」
と先読みして色めき立ちましたが、残念ながら鼻フックはありませんでした(ちぇっ)
というか、怪獣に鼻、なかったかも?

いや〜、きむらはアニメはもちろん怪獣モノも戦隊モノも大好物なので、きっと一緒の上映回でこの映画を見た総勢20人の中で一番楽しんだのではないかと思います。
でも、反面、大好物だけに、
「この食材をそう調理したか。う〜ん。あそこも食べられたのに、捨てちゃったか。あ〜、もったいない〜っ」
的なフラストレーションを感じることも多々ありました。

例えば、きむらが注目した「鼻血」にしても。
この映画での鼻血はイェーガー搭乗パイロットが脳を酷使する(負荷がかかる?)ことの象徴として出てくるのですが、せっかくこんなにしょっちゅう出て来るのなら、もう少しバリエーションがあってもいいように思いました。
「主人公とヒロインが脳をシンクロさせることによって過去経験を共有する場面で、ヒロインの過去のエロいシーンを覗き見た主人公が思わず「にへら〜」となり「鼻血」。そしてそれに気づいたヒロインから顔面パンチを喰らって、その結果、またしても「鼻血」」
とか。
ここまで鼻血にこだわるなら、それなりにきっちりと観客に納得のいくオチをつけて欲しかったです。

こんな感じで、アニメや特撮が好きな人には元ネタが分かる設定やらシーンやらがてんこ盛りだったのですが、いかんせん詰め込み過ぎて生煮えになっているところが多かったです。

では、ざっと思いつくかぎり元ネタと感じた設定/シーンをあげてみます。
イェーガー
→ 言わずと知れた「特撮ロボット物」
Kaiju
→ 怪獣。ですが、そのサイズやら脅威を自然災害の度合いを表す「カテゴリー○度」で表していたのは斬新だと思いました。台風感覚ですか(笑)
パイロットが二人でシンクロして云々
→ 「これはもうエヴァンゲリオン以外の何者でもない」と思いましたが、よく考えたら特撮でも「ウルトラマンA」や「超人バロムワン」のように二人で一つというのがありましたし、過去のアニメでも「とんでも戦士ムテキング」が該当するのに気づきました。
パイロットの着ているメタルなスーツ
→ 「ロボコップ?」と思いましたが、ロボコップにも「宇宙刑事ギャバン」という元ネタがあったのでありました。
Kaiju の上陸を防ぐために、巨大な壁を建設
→ 製作開始時期等を考えると元ネタとは言い難いですが、これはもう、まさしく「進撃の怪獣」な世界観でして、きっときむらと同様の感想を持った人もいたと思います。
なぜかイェーガープロジェクトが移転した先、香港
→ これはもう押井守版の「攻殻機動隊」の世界としかいいようがありませんでした。
ヒロインが日本人で髪型がおかっぱでなぜか毛先がパープル
→ 「攻殻機動隊」の草薙素子レスペクトですね、間違いなく。
Kaiju の臓器を密売する香港マフィア(?)
→ 目に特殊なサングラスをかけていて、やはり「攻殻機動隊」のバトーに見えました。
変人の科学者が Kaiju と脳をシンクロさせて云々
→ 間違いなく「インディペンデンス・デイ」のあのシーンです。
侵略目的で地球に来たエイリアンの形状
→ 同じく「インディペンデンス・デイ」のアレです。
エイリアンの鼻先で大爆発
→ またしても「インディペンデンス・デイ」です。
トップの人がみずから出撃
→ 同上。監督、よっぽど「インディペンデンス・デイ」が好きなようです。
海の中の戦闘シーン
→ 時期的に元ネタでは絶対ないと断言出来ますが、なーんか「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせました。「ガルガンティア」が明るく「侵略者とも分かり合えるよ」で、これは「問答無用、殺っちまえ」で、正反対の結末を迎えるのですが、きむらには、根底のテーマは同じに思えました。

続いては「あれは何なんだっ!?」な設定/シーン
双人操縦型戦闘ロボットの名称が「イェーガー」
→ まずそもそも、イェーガーって、ドイツ語で「狩人(ハンター)」という意味がある、と説明が出て来たにも関わらず、ドイツ人の関与はナシ。なんでっ?
金髪〜で「ユーロビジョン」にでも出て来そうな強面男女ペアが出て来たので「もしかして、この人たちがドイツ人?」と思いましたがロシア人で、しかも結構な咬ませ犬扱いでありました。かわいそ〜。
パイロット候補のシンクロ率のテストするために棒術で格闘させる
→ イェーガー、棒使ってないのに(後で変なタイミングでソードが出て来たのには吹きましたが)。これは中国武術のかなり強引なステマとしか思えませんでした。
ヒロイン・マコの子供時代の回想の日本
→ これはいつも、いーつーも思うのですが、どーしてハリウッド映画が日本のシーンのセットを作るととてつもなくダサくなるんでしょう。今回のは「東京オリンピック前」の風景でした。看板など「○○由美子靴店」とかありまして「東京にそんな靴屋絶対にないよ!」と思いました。
(実はこの映画の前のトレーラーのひとつが「ウルヴァリン」だったのですが、これの日本も似たり寄ったりで、大都会東京の夜景の中でひときわ輝く超巨大な「焼肉」の看板にウケてしまいました)
パイロットのスーツ、カッコイイのに細部が・・・
→ 装着した上からボルトで締めるところなんて、メタルっぽくてカッコいいと思いました(特に。スーツの背中に、アジのひらきを食べた後に残った骨みたいなのを装着するところなんか、ぞくぞくするほどよかったです)が。ヘルメットの顔の部分を守る硬化プラスチックに内側からスクリーンが上がるところで、なぜかスクリーンの上がり方が手動っぽくガタガタしてました。これは何だか残念でした。
それと!
最後のシーンで、ヒロイン、これを着たまま海を泳いじゃうんですよね。
これは重さ的にもかさばり具合的にも絶対無理。せっかくの設定が台無しになった瞬間でした。

そして「たはは」なシーン/設定
まずは根本的な設定に突っ込みたいのですが、どうして舞台があっちゃこっちゃ動くのか

映画というものが娯楽である前にビジネスであると考えるとしょうがないかもしれないですが、これはやはり「資金源」あるいは「利益回収先」を喜ばすための手段なのかな、と思いました。ストーリーの核が「アメリカ」(出だしがサンフランシスコ、続いてアラスカ。そしてメインキャラクターがアメリカ人)というのは避けて通れない(?)にしても、舞台の移転先として香港が出て来るのはやはり不自然ですし、香港から見て近場の英語圏ということでしょうか、脈絡なく豪州がポン!と出て来たのは、豪州住みから見ても「ほえ?」と首をひねる展開でした。
ですが「いろんな場所を出せば「フィーチャーされた」国や地域の人たちが映画見るんじゃないの?商法」と考えれば、理屈としては納得です。

例に寄って、早速、シドニーが派手にぶっ壊されてましたし。
・・・だから「豪州の首都はシドニー」と思う人が後を絶たないんでしょうねぇ。

で。
ここで、疑問なのですが。
日本のレビュー(一般上映前の識者によるものと思われ)を見ると「日本製のイェーガーが出て来たが、すぐやられた」とか何とか書いてあったのですが、きむらと相方が見るかぎりでは、

日本製のイェーガー、出て来ませんでした。

アジア系のイェーガーとロボット(赤いヤツ)は確かに出て来ましたが、扱いも乗っていたパイロットも「中国」でした。
(パイロットだか、クルーだかで中国の「何ちゃら3兄弟」だかが出てたそうですが、きむら古いもんで「中国の何ちゃら3兄弟つったら、アレでしょ、ホイ3兄弟!」と思いました(笑))

まさかとは思うんですが、
これって、上映国によってイェーガーの「国籍」が違ったりして?
上映国によって別バージョンをいろいろ作って違うシーンを挟むなら、それはそれで面白そうですが、もし同一のものを上映国によって呼び名だけ変えて「中国製」「日本製」としているんだったら、それはサギに当たるのではないかと思いました。
実際のところ、どうなんでしょ。
それから。
サギじゃあないのですが、ちょっと「あらら〜」と思ったのが「豪州のイェーガーと豪州人パイロット」という設定にも関わらずパイロットさんたちが二人とも豪州人ではありませんでした。
今どきハリウッドで豪州出身の俳優が不足してるなんてことはないのに、どうしてわざわざ他の国の俳優がオージーアクセントで喋らなきゃならないんでしょ。
おかげで、若いオージーパイロットの
「オレのボンダイビーチを他の(国の)イェーガーになんか任せられるか!」
というセリフが全然活きてませんでした。
(ま、更に言うなら、本当に地元民ならボンダイ以外のビーチにするだろうな、とも思いましたが(笑))

では最後に総評
これは用途別によって評価が変わってくるのではないかと思いました。
オタ同士で議論するために観る ★★★★★
(何にインスパイアだかレスペクトだかかを熱く語るにはベストです)
何でもいいからメカものが好き ★★★★★
(イェーガーやパイロットのスーツが国によって違うところがいいです)
子供と一緒に楽しむ ★★★★
(但し、オタの素養がある子供。○ィズニーしか見てない子には向きません)
映画で寝てしまう人 ★★★★
(同じシーンが長く続かない上に適度に爆発音やら強い光線やらあるので寝ないと思います)
SF映画として観る ★★☆
(設定としては何ひとつ新しいことはないです「インディペンデンス・デー」のリメイクといってもじゅうぶん通用しそうな・・・)
ロマンチックなデート用に ★★
(恋愛のシーンを期待して行ったら絶対に裏切られます。ここは意表を突いてBLのほうがよかったかも、と思ったくらいです)
怪獣もの・メカものが好きでない人 ☆
(まあ、そういう人はそもそもこの映画を観るべきではないかと)

とにかく「怪獣とロボットの映画」ですから、要は観客にそれに対する思い入れがどれだけあるかにかかってくると思います。映画の作りはざっくり大味で細やかな心情描写はありませんし、設定やカメラワーク等まだまだ精製出来る余地を残したまま見切り発車している感がありましたが、これがコケて今後このジャンルの映画がなくなってしまうのなら「お布施」するつもりで観に行くのもアリだな、と思いました。

映画を観たのが先月の23日で、すぐにでもこの記事をアップするつもりでしたが、途中まで書いたところできむら家のインターネットのダウンロードの契約の上限をオーバーしてしまったため、その時点で心が折れて(笑)今月初めに契約が更新になってネット環境が復旧するまで仕上げずに放っていました。

日本での公開は今週からだそうなので、公開されて巷にレビューがあふれる前に一足先に出しておこうという下心で書き上げました(笑)
どうかひとつ、ご参考までに♪
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by kaoru_oishi | 2013-08-05 18:11 | クールジャパン