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2012年 09月 21日
最強の攻性防壁
どうも。きむらです。
生来のおポンチで、日ごろから肝心なときにあさっての方向を見ている(例:運動会で反対方向に走ったり(恥))きむらではありますが、ここ一連の国際情勢の変化は注視しています。

今のところ、きむらが居る豪州の視点は極東問題より反米から始まった運動が豪州の主要都市にも波及していることを憂慮しているようです。特に先週末のシドニーで起きた在豪イスラム教徒のデモを発端とする警官隊との衝突はメディアに大きく取り上げられ、報道は今でも続いています。
そのせいもあるのでしょうが、日中問題の報道は時差があり、日本から1日以上遅れてニュースになっています。

まあ、ぶっちゃけ、中国は豪州にとって貿易上の重要な相手国であり、かつ、豪州に在住する中国系の人たちの感情を意識するとあまり大々的に報道できないのでは。
きむらはそんな風に解釈しています。
(ちなみに同じオセアニアでもニュージーランドのほうが先に日中問題のニュースを取り上げていました。報道の時差は半日以上はあったと思います)

そんなわけで。
「極東関連のニュースはやはり日本のほうが早い」と、いつもより頻繁にネットをチェックしているのですが。
事態はこんなに緊迫しているはずなのに、国際情勢と並んで出てくる他のニュースはいたって平和なのでびっくりしてしまいます。
記事を読んだ感じですと、日本では今、目の前にある国の問題より「iPhone 5」や「AKBじゃんけん大会の結果」や「食べ物の話題」のほうが関心が高いようですね。

いいんだろーか、これで。
それとも。
国外にいるから、物事が国内より大事に見えてしまうんでしょうか。
うーむ。

そう言いつつ、そう考えつつも、やはりきむらは同時にあさっての方向も見ていました。

「・・・ネットは広大だわ・・・」

そして見つけたものを見て安心しました。
なーんだ。
実際の海では緊迫状態が続いているかもしれませんが、ネットの海においては既に日本は不落の攻性防壁を築いているじゃありませんか。
それは。

801 Reactive barrier
またの名を「やおいの盾」!*

これを活用すれば、サイトを守るだけでなく、ハッキングを仕掛けてくる相手に強力なカウンターアタックをお見舞いすることができるんですけど。
*(注:もうこのご時世に「やおい」を知らない日本人は少なくともネット上、しかもきむらサイトにはいないと思うので説明は省略しときます(笑))

では、この 801 Reactive barrier とは何か。

簡単に言うと「サイトに付加する自動転送システム」です。
官公庁を始めとする重要なサイトに細かくみっちりと 801 Reactive barrier を張りめぐらせておきます。でも、もちろん見て分かるようにはなっていませんし、普通にサイトを訪れる場合には何も起きません。
しかし、サイトへの不正アクセスや改ざんを試みようとするハッカーが現れるとたちまち作動し、彼らを即座にサイト外の某所に飛ばしてしまうんです。

ありとあらゆる、濃い〜コンテンツがてんこ盛りの「やおい系サイト」に。

そして迎え撃つ「やおい系サイト」はハッカーが訪れたら速やかにサイトにソレ系の画像やら映像を「熱烈にご開帳」、同時に課金メーターもスタートして画像&映像の閲覧料(もちろん高額)を請求します。それは、ハッカーが素直に課金された金額を払うか自分のコンピューターを破壊するまで止まない。
さらにハッカーへの嫌がらせとして、閲覧料の支払いに関する注意書きは日本語ではなくエスペラント語やクリンゴン語、エルフ語、あるいはターザン語など、すぐに読めない言語で書いて支払いまでの時間を長引かせさらに高額を徴収する。
こんな感じです。
なんだか巷の違法サイトと運営方法が非常によく似ている気もしますが。

ハッカーさんたちはやはり男性が多いでしょうから、普通のエロ系では喜ばせてしまうだけで役に立たないですが、一般に男性は「やおい系」には耐性がないそうなので、精神的なダメージを与えることは間違いないと思います。
しかも、下手すりゃ「コイツ、ハッキングをサボってアレなサイトばっか見やがって」と、雇用主からクビになるかもしれません(笑)
「やおい系サイト」の運営は生え抜きの腐女子にやってもらえばいいですし、腐女子側にしてもそれで国の機密防衛が出来るなら快諾してくれるはずです。
(腐女子で軍ヲタも兼ねている人も多いですし〜♪)

サイトを守り、かつ相手を攻撃できるんですから、立派な「攻性防壁」になると思うんですけどね。

日本政府及び主要公的機関に是非正式に取り入れていただきたいものです(キリッ)


(蛇足)
そもそも、どうして上記のようなことを考えたかといいますと。

先日、ネットを彷徨してとあるサイトに行き当たったんです。
そこはマンガ専門のサイトでした。
パッと見は味気ない情報が羅列しているだけなんですけど、少し動き回ってビックリ。
マンガの保管数は1万超。
そのほとんどが日本のマンガ。
全部英訳済み。
それだけでも驚愕なのに、マンガは見事に日本的にジャンル分けされており「ヤオイ」「美少女」「美少年」のようなキーワードでも、シャキーン!と、該当マンガが出て来るようになっていました。
しかもそのサイトはヤオイ系に造詣が深いようで、そのジャンル検索で1,230作品も出て来ました! 一般誌に連載されているようなものだけでなく、愛好家のみに知られるような無名の雑誌から同人誌の作品まで!

日本のマンガが海外で人気があるというのは知っていましたが、まさかここまで愛好されているとはっ!

興味が出て来たので、今度はマンガについて語り合うフォーラムを覗いてみました。
そして、またもやビックリ!

「ヤオイ」なんて序の口で「ショタ」「オレサマ」「総受け」「リーマン」「ワンコ」「強気攻め」etc...ありとあらゆる腐女子の専門用語がビシバシあたりまえのように出て来ました。
・・・英語の中にローマ字で!!!!!
この分だとこれらが近い将来新しい単語として英語の辞書に載ることは間違いでしょう。

が、しかーし。
今年6月に改正され来月から施行される新しい著作権法で違法ダウンロードは処罰の対象になりますから、こういったサイトはいずれは消えて行くことになると思います。
1万作超のマンガが・・・なんてもったいない。

自分も下手の横好きながら小説を書いたりしてますんで、もし自分の書いたものがカットアンドペーストで他所のサイトに持って行かれたり、そのサイトに所有権を主張されたら絶対に許せないと思います。
(ちなみに。某国のサイトでは日本のマンガをもちろん無断で某国語に翻訳した上、オンラインで転売してたりするんですよね・・・)

しかしながら、一方で「その作品・作者が好きだから」という理由で報酬など求めずせっせと他国語に翻訳して仲間たちとその愛を分かち合うファンも存在します。

もちろん、法に従い正しい手段で翻訳出版されている日本のマンガはあります。しかし日本に比べものすごく高額な上、これが一番の問題なのですが、翻訳だか手続きだかに時間がかかるのか日本での発売よりはるかに遅れており、しかも必ずしも自分の好きな作品が翻訳されるワケではないというのが痛いです。

「制度がそうなのだから」
この理由でここまで爛熟しきったひとつの文化を十分味わい尽くすことなく無礙に地面に落ちるままにしておくのは非常に残念でたまりません。
どうにか「著作者」「仲介者(出版社・サイト運営者)」「ファン」の全てが納得いくようなシステムは作れないんでしょうか。

「やおいの盾」はきむらの妄想に過ぎないんですが、日本にはこちらの方面でも頑張って後世に世界の標準になるような画期的なシステムを作ってもらいたいとかなり真剣に願ってます。
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by kaoru_oishi | 2012-09-21 11:08 | クールジャパン
2011年 08月 25日
オーディションすれば?
どうも。きむらです。
吉本の島田紳助引退のニュース、ネットで知りました。

・・・うーん、いまいちピンと来ませんねぇ。

というか。
せいぜい1年に2週間ほどしか日本に滞在しないので、その間にTVを見ても、
「これ誰?」
「何これ?」
と、ひたすら質問を繰り返して終わってしまいます。

島田紳助も「漫才ブーム」や「ひょうきん族」時代の印象が強くて、司会者の第一人者と言われても「へー、そうなんだぁ。出世したんだねぇ」ぐらいにしか思えなかったです。

そして。
続報では大物司会者が急に抜けてTV局は対策に大わらわだとか。

あの、思ったんですけど。
緊急で誰か名の通った人を呼んでその穴を埋めるくらいなら、
いっそ、セレナーデ、
じゃなくて、
いっそ公募しちゃったらどうでしょう。

しかも。
ただの公募ではなくて選考のプロセスにもしっかりカメラを入れ、
視聴者も投票できるようにして、
20人ぐらい候補者が残ってからは、ライブでオンエアし、
毎週1人づつふるい落としていって、
最後に残った2人で争うファイナルは3時間ぐらいの特番にして、

そうしたら、
3ヶ月分くらいの番組なんて楽勝で作れちゃいますね。

・・・なんて。
これはまさに今の豪州のTV番組そのものなんですが(笑)

The Biggest Looser、MasterChef、The Renovators、特にチャンネル10はこのスタイルで1年中番組を作ってまわしています。他にもチーム対抗型の My Kitchen Rules や The Block、芸能界へのデビューが約束された Australia's Got Talent や The X Factor Australia's Next Top Model など、対象はいろいろながら、このテの「素人発掘番組」は山ほどあって、絶えず何かしらオーディションをやっています。

3人の審査員(「厳しい」「甘い」「ちゃらんぽらん」と役割が決まっている(笑))
のコメントが番組の重要なポイントなので、そこにはそれなりに面白くて喋れる文化人&業界人を配置し、あとはちゃんと台本どおりに進行できるそこそこ見目のいい司会者がいればこれで完成です。

これはあくまでもきむらの考えなのですが、日本人は元来口下手で素人が喋れない分、外国の番組では素人がやる分野にお笑い芸人やあまり知られてない若手タレントが起用されているため、余計にギャラがかかったりプロダクションの力関係でメンバーの偏りが出たりするのだと思います。
ですから、ここで素人(あるいは無名の文化人)を登用したら、経費の節約にもなりますし、今まで堆積して来た問題が一気に片づきそうな気がします。

まあ、それがダメなら。

各TV局が体制を立て直すまで、思い切ってかなり過去のドラマや時代劇の再放送をやってもいいですね。

ずーっと昔「獅子のごとく」という3時間ドラマを観た記憶があります。
ネットで検索してみたら、1978年放送とありました。
森鴎外の生涯を描いたものでしたが、その当時単発の長時間ドラマはめずらしく、また、そのドラマの主題歌(大橋純子「たそがれマイ・ラブ」)が印象的でした。

こういった、しっかりした内容で豪華な配役のドラマがまだまだビデオ編纂室に埋もれたままになっていると思うんですよね。そういうのがぜひ観たいです。
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by kaoru_oishi | 2011-08-25 23:22 | クールジャパン
2011年 07月 31日
日本と日本人を信じている by 小松左京
どうも。きむらです。
ネットのニュースで作家の小松左京が亡くなったのを知りました。

ショックです。

人間、誰でもいつかは亡くなるものですが、何となく小松左京だけはその小説のように
機械の体を手に入れるか、
自身のクローンを作るか、
自分の記憶を転写するか、
不老長寿の謎を解明するか、
別世界の生命体に転生するか、
宇宙人の肉を食べて光合成できる体になる、
などして、永遠に生き続けるんじゃないかと思っていたので。

全著作は一体何冊あるんでしょう。
きむらは豪に行ってしまうまでに刊行された本はたぶん「日本沈没」以外は全部買ってきむら実家に保管してあると思います。

きむらは中高校生で一番多感だった時期に小松左京・筒井康隆・星新一の「日本三大SF作家」をはじめとする日本のSF小説をむさぼるように読みました。
(ちなみに初めて読んだ小松左京の本は「エスパイ」で、そのとききむらは小学校6年だったと記憶しています。とんでもなくませガキでしたね(笑))
あのころはファンタジーはまだまだ台頭しておらず、ラノベは存在せず、SFは純然としたSFで、本のカバーイラストはリアルで重厚な生頼範義、すーっと直線シンブル画の真鍋博、悪夢のような杉村篤、おっさんくさい山藤章二あるいはサイケな横尾忠則(そして少し後に和田誠)で決まり!
あのころのきむらはキャピキャピ空気が充満する女子校にひとり「SFの結界」を作って、日がな一日その世界に浸っておりました。「オタク」なんて言葉はまだありませんでしたが、もしきむらが今、高校生だったら間違いなく「ヲタかつ腐女子な子」と呼ばれていたでしょう。

出発点が「ませガキ」だったせいか、きむらは小松左京の短編小説の「ほどよいお色気」がとても好きでした。
「機械の花嫁」
「ダブル三角」
などは、手元になくてもすぐにタイトルやストーリーが思い出せます。
何というか、エロを追求するなら「富士見ロマン文庫」(今読んだら懐かしいかも(笑))等で直球ストレートのエロが堪能できたでしょうが、きむらの琴線をくすぐったのはエロそのものでなく、
「SF的なストーリー展開の中に自然に含まれるエロの描写」で、その観点で見ると小松左京の該当シーンは「エロ描写」でありながら、それよりさらに洗練された「艶めいた色気」が漂い、お座敷や着物姿の女性が出てくるようなくだりでは通俗小説の枠を超えた作者の知識と品格に感じ入ったものです。

(タイトルが思い出せませんが「愛し合いながらも一緒になれなかった男女の霊が中年の男女に取り憑いて昔の一夜を再現する」というストーリーの短編もありましたっけ。その描写もとても素敵でした)

もちろん長編小説も読みまくりました。
「日本アパッチ族」
「さよならジュピター」
「復活の日」

革命を起こし日本をひっくり返す側だった主人公が最後に自分が立ち上げた新生政府に粛正されてしまう「日本アパッチ族」には学生運動の末に社会からこぼれ落ちてしまった元・学生闘士だった中高年の姿がダブりますし、グリーンピースやシーシェパードが無茶をしている映像を見ると「さよならジュピター」に出て来た、イデオロギーが先走って地球全体を滅亡の危機にさらす環境テロリスト集団を思い出します。
そして。

つらいとき、
特に疲れきってふらふら歩いているときには今でも「復活の日」の
もう服とは呼べないボロボロの布をまとい、よろよろになりながらも杖をつきつつ北へ向かって懸命に歩く草刈正雄(役名思い出せません!)
をイメージして自分を叱咤激励しています。

あるいは
「物体O(オー)」
「首都消失」
さながらの未曾有の災害の中にある今の日本で、
「あの話そのままじゃないか」
小松左京の小説を思い出しつつ、その登場人物たちのように日々奮闘している読者もいると思います。

ニュース記事によると、小松左京は亡くなる直前まで日本を気にかけていたそうです。
「日本と日本人を信じている」
愛読者にもそうでない人にとってもとても意義のある力強い遺言だと思います。
小松左京の新作を読むことはもうできませんが、これからは小説に出て来た魅力的な登場人物たちに少しでも近づけるよう生きていきたいと思います。

まずは、南アメリカを歩いて縦断できる脚力を目指すぞっ!


(蛇足)
これだけ好きな作家なのに、一番の代表作の「日本沈没」だけは読んでません。
読まなかったのは「テーマが嫌いだった」などといった理由ではなく、
「長らく文庫本になってなかったから」
貧乏なもので、刊行されたばかりの単行本はもちろんのこと、新書判ですら「高い!」と思い、ひたすら文庫化されるのを待っていたものです。

同じ理由で「ライ麦畑でつかまえて」や「アルジャーノンに花束を」(注:これらは小松左京の著作ではない)も実際に読むまでにずいぶん時間がかかりました。

アマゾンのサイトで見てみたらさすがにもう文庫本化されてましたが、いったん豪州に行ってしまうと、なかなかいいタイミングで読みたい本を入手することができなくなってしまうんですよね。

読みたくなったら待たずに読む!

もう自分も歳ですし、いつまでも先送りにしてちゃいけないなと思います。


(蛇足の蛇足)
あと、小松左京のショートショートで「蜘蛛の糸」というのもありまして、
それもまたすごい小説なんです。

何がすごいかというと。
その小説がきむらのその後の生き方を決めた、というくらいで。

でも。
それだけ感銘を受けたので他の人にも薦めるんですが、どうも今ひとつ「なぜそれがすごいのか」が伝わらない感じです。

その小説、タイトルの通り芥川龍之介の超有名小説をパロったもので、wikipedia で「蜘蛛の糸」を検索するとあらすじがそのまんま載っています。

きむらは元ネタよりこっちのほうが断然好きなんですけどねぇ。
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by kaoru_oishi | 2011-07-31 17:34 | クールジャパン