カテゴリ:It's Sporting Life( 78 )

2006年 02月 16日
期待されなくても金メダル
どうも。きむらです。
朝、ラジオのニュースで「オーストラリア、金メダル取りましたっ!」なんて言ってたので、びっくりしました。

先週から始まった冬季オリンピックですが、オーストラリアでの報道はすんごく少ないです。夏のオリンピックは「水泳」があるせいか、ものすごく注目を集めますけどね〜。

新聞のサイトによると、オーストラリア人が冬季に金メダルを取るのはこれで史上3つ目とのことです。以前の2つは2002年の冬季オリンピックで、ジャンプ(エアリアル)の Alisa Camplin とスピードスケートの Steven Bradbury(他の選手がコケて1番になった人)は一躍脚光を浴びました。

今回金メダルを取った Dale Begg-Smith は「カナダ生まれで、21歳にしてネット事業で億万長者」と紹介されてます。なるほど、資金面でも問題ないからじゅうぶん練習ができたんでしょう。カナダ在住と思われるので、英語もオージーアクセントはないかもしれません(注:国籍はオーストラリアでも、強豪国に在住していてオージーアクセントがない選手はワリといます)

それと。
今朝、カフェで読んだ新聞には「なんとか選手(名前忘れました、女性)は1年半前まではビーチ競技の選手だったが、AIS (Australian Institute of Sports:国立スポーツ選手育成機関) に見いだされ、スキー競技に転向した」なんて記事もありました。今年19歳のその選手は、それまでにスキーをしたことが1回しかなかったそうです。
それでオリンピックに出ちゃうなんて、これまたちょっとびっくりです。

日本にも橋本聖子という水陸両用、じゃなくて、アイス/バイク兼用の選手がいましたけど、オーストラリアの場合はとにかく国民の大多数が子供のころから広くスポーツに慣れ親しんで育ってきてますから、人材の数が日本とは比べものにならないくらい豊富でしょうし、選手個人もどんなスポーツにでも転向出来るようになっているのではないかと思います。

今のいままで、ニュースのスポーツで「クリケット」と「デイビス・カップ(テニス)」の後に報道されていた「トリノ五輪」ですが、金メダルを取ったことですし、今日あたりはトップニュースになると思います。

メダルの期待を一身に受け、何だか辛そうに見える日本の選手に比べると、母国から全く期待されずにのびのび競技を楽しんでいる(ように見える)オーストラリアの選手はラッキーかもしれません。

2002年の Alisa Camplin の金メダルのときは、開催国側も全然予想してなかったのか単におポンチだったのか「オーストラリア」と「オーストリア」を間違えて、授賞式にオーストリア国歌を流したらしいですけど、トリノ五輪では同じ悲劇を二度と繰り返さないでもらいたいものです(笑)


(追加)* TVニュースの聞き書きなので、間違ってたら随時訂正します。
この Dale Begg-Smith という選手が何者か知りたくて、夕方のニュースを見てみました。彼は「5年前にオーストラリア国籍になった」そうで、それまではどうやら二重国籍保持者だったようです。
で、現在は主にアメリカとヨーロッパに住み、スキー三昧の生活をしていて、オーストラリアではメルボルンとNSW州のスノーウィ・マウンテン(唯一のスキーリゾート)に家があるそうです。
で、びっくりしたのが、その財力。
13歳でネットビジネスを立ち上げ、現在の資産は4千万豪ドル(約34億円)、思った通りスポンサーは「自分自身」で、オリンピックを目指してきたそうです。

どっひゃあ〜っ!!
何て「手弁当な人」なんでしょう!

何だか、事前に「母国オーストラリアのために死力を尽くしますっ!」とかいう彼のコメントを聞かなかったのが分かるような気がします。
もう、これからのオリンピックはスポーツの才能のある「お金持ちな人」が、自分で自分に出資し、出場できそうな国の国籍を取得して出場するようになるかもしれませんね。
でも。
「個人スポーツマン vs 国家が勢力をあげて育成したスポーツマン」ということで、それはそれでおもしろいと思います。


(蛇足)
きむら家でも「スポーツをしなとかないと、後の人生で絶対後悔するぞ〜」と、ほとんど恐喝まがいにきむら子供(上)をスポーツクラブに加入させました。
水泳の場合は、泳げなかったらオーストラリアでの社会生活に支障をきたすぐらい深刻な問題なので、きむら子供が物心つく前からプールに連れていっていますが、他のスポーツに関しては、特に英才教育をしようとかいう野望がありませんでしたから、クラブの受け入れ年齢に達する今年まで何もさせてませんでした。
で。
きむら子供(上)の年齢ですと、ネットボールとホッケーという選択肢があったのですが、きむらの血を引いて大変喧嘩っ早いという気質を考慮して、ホッケー(スティックによる凶器攻撃が可能)ではなく、ネットボールを勧めときました。
でも。
本人によると「ユニフォームがカワイイ」がネットボールを選んだ理由だそうです(脱力〜)

ま。
どんな理由であれ、スポーツをやってくれれば、きむらも相方もばんばんざいですっ(笑)
[PR]

by kaoru_oishi | 2006-02-16 16:45 | It's Sporting Life
2006年 01月 30日
ドラマ以上にドラマチック
どうも。きむらです。
昨日の夜、TVで全豪オープンの男子決勝を見ました。

いや〜、いい試合でした。
もう、何から何まですばらしかったです。

世界ランキング1位のロジャー・フェデラー(スイス)とノーシードで上がってきた無名の新人マルコス・バグダティス(キプロス)の対戦。
相方は「この試合はきっと早く終わるよ」なんて、クリケットの試合中継を見にさっさと別の部屋に行ってしまいましたが、ところがどっこい、マルコス・バグダティスは期待以上の活躍を見せてくれました。

テニスの知識が皆無なので、技術的なことについては何ひとつ説明できませんが、何と言うか、この試合自体がひとつのドラマでした。
いや、作り物のドラマが絶対到達できない域まで行っちゃってる「ハイパー・ドラマ」と言えるでしょう。
どう見ても20歳には見えない、駄馬(失礼(笑))のようなもっさりした風貌のバグダティスが「冷徹なイケメン」フェデラー相手に互角の戦いっぷりを見せるんですもん。
で、観客席ではバグダティスの「とっても美少女な」ガールフレンド&「イケメン」コーチとフェデラーの「いかにも老参謀的」コーチ&謎の無表情女(ガールフレンドかっ!?)がかたずをのんで試合を見守ってます。

駄馬と美少女の組み合わせなんて、マンガならともかく、現実には「絶対ありえねー」なんて思ってましたが、本当に存在するんですね〜。
きっとテニスができるだけじゃなくて、性格もいいヤツなんだろう、うんうん(笑)

そして、キプロスの旗を持ってバグダティスを応援する観客たち。
キプロスの選手がテニスの4大大会(全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープン)でここまで勝ちあがってきたのは初めてのことだそうで、前夜のニュースではバグダティスの決勝進出に湧きかえっているキプロスの街のようす(国旗を振って、もうほとんどお祭り騒ぎ)を紹介していました。
ひとりのスポーツヒーローの登場が国全体を揺さぶるほどの感動を引き起している、という感じでしょうか。
日本にもかつてそういう経験がありました。
キプロスのレポートを見て、きむらはTVで「キックの鬼 沢村忠」や「栓抜き攻撃を受けて流血しながらも最後に勝利するジャイアント馬場」を見て狂喜乱舞していた子供時代を思い出しました
(↑って、スポーツの種類、全然違いますけど(笑))

バグダティスは5−7、7−5、6−0、6−2と、結果的には「敗退」しましたが、フェデラー相手に第1セットを取り、第2セットもいいところまで食い下がったんですから、大したもんです。

そして、試合だけでなく、その後の表彰式&スピーチも見ものでありました。

「いや〜、夢のような14日間だった。すげ〜。勝って、決勝に出て、負けちゃったよ。すっげ〜」

鼻づまりっぽい声で「すげ〜(amazing)」と「どうもありがとう(Thank you very much)」を連発するバグダティスの片言の英語スピーチは何だかとてもイメージにぴったりでした。そしてきむら自分も英語のネイティブではないだけに「ああ、よく分かるよ、言いたくてもうまく言えないんだよねっ」と、つい過剰に肩入れなんかもしたくなります。カメラ目線で、ネイティブ同然の英語でジョークを交えたりもする、場慣れした選手のスピーチよりもバグダティスのほうがずっとずっと感動もんでした。

もうこの時点で観客のほとんどがバグダティス・ファンになってたんじゃないでしょうか。
で、その後、優勝者フェデラーはどんなスピーチをするのか。
みんなの注目が集まります。

フェデラー、しばし無言。
そうですよね〜、バグダティスのあのスピーチの後じゃ、何を言ってもかないませんよ。
ですが、やはり世界ランキング1位。そして英語もおそらくバグダティスより上手。やがてフェデラーはゆっくりとスピーチを始めました。
バグダティスの健闘を称え、キプロスの観客にエールを送り、観客も拍手で応えました。
うん、スポーツマン精神あふれるいいシーンであります。
しかし。
その後。
フェデラー、黙り込んでしまいました。

どうしたフェデラー、英語が出てこないのか?
(フェデラーはスイス出身。その胸中に去来するのは果たしてドイツ語なのかフランス語なのか)

などと考えながら見ていたら、フェデラーの目から突然、大粒の涙が。

フェデラー、オイオイ泣き出しちゃいましたよっ。

それまで100%バグダティス・ファンになりきっていたきむらですが、その涙を見て「ファン指数」を示す矢印がぐぐぐっと30%ぐらいフェデラーに向いてしまいました。
フェデラーは礼儀正しい好青年タイプなので、バグダティス以外が対戦相手だったら(たとえレイトン・ヒューイット(豪)だとしても)、きむらはきっとフェデラーを応援してたと思いますし。

史上三人目の「4大大会を3連覇」というタイトルがかかっていたので、試合中はすごいプレッシャーがあったに違いありません。ですが、試合中のフェデラーは一貫して冷静かつ正確なプレーで、いらだちも恐れも毛ほども見せてませんでした。

なのに、表彰台では泣いちゃって言葉にならず、トロフィーを渡してくれたロッド・レイバー(Rod Laver 史上初の4大大会3連覇を達成した豪人)に抱きついてなおも泣き続けてるんですもん。

それを見て、思わずきむらももらい泣きしてしまいましたっ(大泣)

今回、なんだかんだと忙しくてあまり追ってなかった全豪オープンですが、この試合だけは最初から最後までしっかり見ることができて本当によかったと思います。

あ〜、いつかメルボルンに行って、ライブで観戦したいな〜。


(蛇足)
相方の元同僚は数年前メルボルンに行って「全豪オープン」を観戦しましたが、運が悪いことに座っていたイスの裏側にいたセアカゴケグモに噛まれて入院する羽目になったそうです。
結局、試合を最後まで見られたのかどうかは聞いていませんが、まったくお気の毒な話であります。

(追加)2006年1月31日(火)
昨日の夜のSBS(民族放送)の国際ニュースでは、体育館でバグダティスの試合を観戦するキプロスの人たち、バグダティスのお父さんへのインタビュー、試合翌日のバグダティスについてのレポートをやってました。
バグダティス、ヒゲ剃ってました〜っ!
でも、いきなりイメージが変わってイケメンになったか、というと、そうでもなかったです。
(↑ そりゃそーだ)(笑)
昨日のバグダティスは在豪キプロス人の郷人会を訪問して熱烈歓迎を受けてました。
(ちなみにバグダティスは豪州に住んでるいとこが21人もいるそうです)
試合後に大泣きしてたのはフェデラーでしたが、この日のバグダティスも同胞の歓迎ぶりに感極まって泣いてました。

[PR]

by kaoru_oishi | 2006-01-30 21:16 | It's Sporting Life
2005年 08月 14日
名前負け
(お食事中の方はどうかご遠慮ください)
どうも。きむらです。
昨日のラグビーのトライネーションズ、ワラビーズ(豪州)vs オールブラックス(NZ)戦でしたが、ワラビーズ、負けちまいました。
前半は勝ってたんですが、後半にあれよあれよと点を入れられてしまいまして。

ひいきのチームが負けたので、多くは語りません。
というか、ルールがあんまり分かってないので、エラそうなことが何も言えないんですよ(てへっ♡)

しかし。
特筆すべきことがひとつありました。

今回は負傷者が多かったのか、若手投入を狙ったのか、今までの試合で見かけたことのない選手が多くいました。
そして、その中の一人はオールブラックスの選手なんですが、名前が「ピリ・ウィープー(Piri Weepu)」と言います。

ま、日本人が聞いても「面白い名前」と感じるかもしれません。
ですが。
英語圏の人がその名前を聞くと。
抱腹絶倒ものなんです。

なぜかというと。
幼児語で「ウィー(wee)」「プー(poo)」は、それぞれ、

「オシッコ」と「ウンチ」なんですよ。


ですから、彼が活躍すると、実況のアナウンスは、
「オシッコウンチ、ボールを取りました、オシッコウンチ、走るはしる〜」
と聞こえるわけです。

しかも。
そのWeepu選手、結構好プレーをカマしてくれるんですよ。
得点も入れちゃいましたし。
で、アナウンサーも笑ったりしないように気合いを入れているのか、やたら力強く彼の名を連呼しまして。

オシッコウンチ、走った〜、オシッコウンチ、止められない〜、お〜、オシッコウンチ、トライ〜ッ!!!」

となってました。

もしかして、ワラビーズの敗因も彼の名前にあったりして(汗)

今後、彼がどのぐらい活躍するかは未知数ですが、その名はラグビー史上に永遠に残ることは間違いなさそうです。
[PR]

by kaoru_oishi | 2005-08-14 22:00 | It's Sporting Life
2005年 08月 04日
プールの王子様
どうも。きむらです。
日曜日にショックなことがありました(暗)

新学期が始まると同時に、子供の習い事も一斉に再開します。

ほとんど毎日子供に何かをさせている、教育に大変熱心な他のご家庭とは比べものにはなりませんが、「放牧主義」で育っているきむら子供も週にいくつか習い事をしています。
そのひとつが「水泳教室」
これはオーストラリアでは習い事というより「サバイバルのための技能」で、泳げなかったらこの国ではやっていけませんから、他のどの習い事よりも早く、きむら子供が赤ん坊のうちから始めました
そして。毎週日曜日に同じプールにもう何年も行き続けています。

もう、顔パスで入り口のゲートが通れるくらい。

これがライブハウスやディスコだったら、もっとカッコイイのですがねぇ(笑)

で。その「水泳教室」なんですけど。
最初のころこそ「水を飲んじゃったらどうしよう〜」「あああ〜、水泳用オムツの中にウンチがぁぁっ!」といった人間ドラマが繰り広げられますが、子供が育って泳ぎはじめたら、もうそれほど衝撃的なイベントは残っていません。子供をインストラクターに託し、遠くから「おお、やってるやってる」と見るくらいです。そして、数シーズン行ったからといって、突如100メートルをバタフライで泳いで世界記録を破ってくれたりもしませんから、いつの日か子供が自信を持って長距離を泳げるようになるのを願いつつ、雨が降ろうと風が吹こうと暑かろうと寒かろうと、ひたすら通いつめるわけです。

「人間辛抱だ」(©  故・二子山勝治親方)

しかし。
そんなプールにだって楽しいこともあります。

先週の日曜日が休み明けの水泳教室、第1回目でありました。
特にテストなどはありませんが、子供の進歩によってレベルが変わりますし、インストラクターも変わります。
学校ほどではないにしろ、初日は「どのクラスになるんだろうか」と、親も子供もちょっとドキドキしながらプールにやってきます。
そして、クラス分け発表(ぱんぱかぱ〜ん)

『イェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜イッ!!(喜)』

きむら子供(下)のクラスが分かったとき、きむらは思わず心の中でガッツポーズをきめました。

だって。
そのクラスはきむらがひそかに思いを寄せていたインストラクターが担当だったんですもん!

このプールのインストラクターはかなり年齢の開きがありまして、下は(どう見ても)ハイティーン、上は「そんな歳で水に浸かってたりして、平気なんですかっ!?」と心配したくなるくらいのシルバーエイジまでいます。
そして、きむらの憧れのインストラクターは若い男性です。20代前半ぐらいでしょうか。仮に
「プールの王子様」と呼ぶことにします。

きっと、水泳のインストラクターというと、イアン・ソープのような感じを想像するのではないでしょうか。そこそこの顔で筋肉もあるが、どことなくのっぺりとした流線型で水の抵抗が最小限に抑えられている(あるいは水棲動物)タイプ。

しかし、プールの王子様は違います。

彼はスイマーには見えない細身の体型をしています。何だか華奢で、とてもたくさん泳げそうにもないような。
そして、他のインストラクターとここが大きく違うんですが、
髪が長く、水の抵抗を受けそうな精緻な顔立ちをしています。
よく耽美系の小説に出てくる言葉で「女顔」というのがあるんですけど、彼の顔立ちはまさにその形容そのものでした。
ほんと、濡れたシャツ(インストラクターは上にウェットスーツみたいなシャツを着てる)の胸の辺りを見ないと男性か女性か区別がつかないほどのアンドロギュヌス的美青年なのであります。
笑顔もこっちのマッチョな兄ちゃんのアゴを強調した「イーッ」というスマイルでなく「えへっ」とはにかんだ感じで、きむらの萌え心を非常に刺激します。


その彼が担当と分かったんですから、きむらの脳内が、

キタ━━━━(゚∇゚)━━━━ !!!!!

となっても不思議ではないですよね。

てなわけで。
普段なら、きむら子供のレッスンが始まると「やれやれ〜」と一息ついて、プールサイドで書き物を始めるきむらなのですが、その日はレッスンの30分間、じぃーっときむら子供(下)のクラスを食い入るように見続けておりました。

すまん、きむら子供(上)(笑)

そして、レッスンが終わるなり、プールサイドに近寄り、きむら子供(下)を受け取って、プールの王子様に向かってニッコリ〜。(← これは普段、相方がやってる役目)
すっかり「人間辛抱だ」の境地から「あああ〜、何てシアワセなんでしょ〜」に変わってしまいましたよっ!

  きむら「ねねねねねねっ、きむら子供(下)、あの先生、名前、何て言うのっ?」
きむら子供「I don't know.」

自分の先生の名前ぐらい、ちゃんと聞いといてくれよぉぉ〜(泣)
(↑ 10週通っても前の学期のインストラクターの名前は全然覚えなかった、きむら)

とにかく。
これで、日曜日にプールに行くのが楽しみになったのです。

ところが。
次の日曜日も、きむらはきむら子供(下)を連れて、いそいそとプールサイドへ下りていきました。
います、プールの王子様がぁっ!
笑顔できむら子供(下)を受け取ってくれました。
きむらも(下心を隠して)ニッコリ〜。

が、しかーし。
数分して、クラス編成関係のスタッフが来て、きむら子供(下)をプールの王子様から奪い取り、連れていってしまいましたっ。

もっと上級のクラスに入れるんですと。

きむら、プールの王子様に後ろ髪を引かれる思いを残しつつ、きむら子供を追って新しいクラスへ。
そして、新しいインストラクターとご対面しました。

丸くてむっちりタイプのヒゲのお兄さんでした。
熊系、でも、テディというより、グリズリーと言った方がよさそうな、おっかない顔の。


がああああああ〜んっ!

いきなり極楽から奈落へ突き落とされたような気分です。
きむら、チラリときむら子供の旧・クラスへ目を向けました。
子供たちを優しく指導するプールの王子様。
プールサイドのその辺りは、レッスン中は「親立ち入り禁止」になっているはずなのですが、なーぜーか親がひしめいています。
一人を除いて、みんな母親。


ちちちちち、ちくしょおぉぉぉぉ〜、

うらやましーぞーっ!(怒)


ちなみに、きむら子供(上)の先生も男性です。
でも。
水の抵抗が最小限に違いない、天然スキンヘッドの30代くらいの人です。

あ〜あ。レッスン、あと8回もあるのか〜(溜息)


(蛇足)
  きむら「ねねねねねねっ、あの先生、カッコイイよね〜♪」
きむら相方「ま〜ね。・・・でも、たぶんゲイだよ」

  きむら「だ〜か〜ら〜?」

美しさを愛でる気持ちには国境も人種も性別も年齢もないと思います。
でも、こちらが「愛でたから」といって、向こうも「愛で返してくれる」保証はまずありませんが(笑)
てか、きむらもそんなこと期待してませんし〜。
相方にぞっこんですから〜(笑)
(↑ 結局、これはノロケの投稿なのかっ!?(苦笑))
[PR]

by kaoru_oishi | 2005-08-04 09:00 | It's Sporting Life
2005年 02月 13日
超現実の逆襲
どうも。きむらです。
昨日は天気もよく、絶好のビーチ日和でした。

今回はきむら家を含めて3家族で、きむら家から車で15分くらいのところにあるバルモラル・ビーチというところに行ってきました。そこはサーファーのメッカ、ボンダイやマンリーと違って、波もなく穏やかな家族連れにピッタリのビーチです。
午後から行きましたが、テキトーにシートを敷いて座り、持ってきたスナック類をテキトーに食べながら放牧した子供たちが遊ぶ様子を眺め、夕方になったら近くの店であつあつのフィッシュ・アンド・チップス(白身魚のフライ&フレンチフライ)を買ってきて食べ、テキトーな時間に他の家族に「バイバイ」と手を振って帰ってきました。

きむら、こういう休日の過ごしかたが一番好きです。
しかし。
日曜も休日の続きですが、こんな感じにはなりません。
実はきむら子供の水泳教室がもう始まってまして。
先週が第一回だったんですけど、オープニングから波瀾万丈でありました。

その日、きむら家は相方の運転する車で行ったのですが、ちょうどハーバーブリッジを渡ろうとしているときに、急にきむら子供が絶叫しました。

「ぎゃああああああ、クモ〜〜〜〜〜〜っ!!」

たちまちパニックする相方。

「なんとかしろ〜〜〜〜〜〜っ!!」

と、きむらに向かって叫びます。
3車線の道路は前後左右他の車が走っていて、とても道路脇に緊急駐車なんてできそうにありません。

「ったく、しょーがねーなー」

きむらは被っていた帽子でクモをつかむと、窓の外でパタパタ振りました。
すると、クモは風圧であっけなく飛んでいきました。
一件落着。

『クモ怖がるなんて、臆病でやんの』とみなさんは思われるかもしれませんが、何しろ、ここ(シドニー)には2種類の毒グモがいて、そのうち一種類はすぐに血清を打たないと死んでしまうぐらいの猛毒を持っています。ですから「クモ!」と聞いてパニックしてしまうのも無理ないかもしれません。
(ちなみにきむらは「車を運転しているときに目の前にクモが出てきて事故った人」を2人知っています。)

そして、何とかプールに到着。
しかし。
プールと言えば。
きむらを恐怖のどんぞこに突き落とした、あの「お父さん」が出没するところであります。
きむら子供を着替えさせ、荷物を持ってプールサイドに移動する間にも緊張が高まります。
『もしかしたら、今期は来ないかもしれない』
『きむら子供のクラスは前のクラスの30分後だから、ニアミスはないかも』
つい、そんな希望的観測もしてしまいます。
で、無事にきむら子供をプールに入れました。
ほっとする瞬間です。
『じゃあ、創作活動に励むか』
そう思ってプールサイドのベンチに目をやりました。

いた〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!

あの忘れもしない「体格よくて、筋肉質で、ケンカ強そうで、背中にトラの入れ墨彫ってるお父さん」が荷物を置き、娘を連れてこっちへやってくるところでした。

15メートル。
10メートル。
5メートル。
3メートル。

超接近遭遇ぅ〜〜〜〜っ!(恐怖)

・・・・・・・・・・(汗)
何と、あの「お父さん」の娘はきむら子供と同じクラスでありました。
ってーことは、水泳教室やってる10週間、至近距離で顔を合わせることになるんですね〜っ(泣)

そう思うだけでぐったり疲れてしまいました。

んでもって。
超接近遭遇したときに、気づいたことが2、3ありました。

1. 背中の入れ墨はトラではなかった。
至近距離で観察すると、これはトラではなく、ヒョウでありました。ヒョウの斑が妙に縦ながなので、遠くからだとトラに見えたようです。
ま、トラだろうが、ヒョウだろうが、怖いことには変わりありません(笑)

2. 肩にも入れ墨がある。
なんとワシの入れ墨がありました。
ヒョウにワシ。怖すぎます〜っ(泣)

そして、これが一番ビックリしたこと。
3. この「お父さん」の体、水をはじいてるっ!!(驚)
プールに入ってガシガシ泳いでも、外に上がると、水が肌から滑り落ちて行くんですよっ。気になってじーっと見てしまいましたが、どうやら体毛が全然ないようです。道理でプラスチックで出来た「GIジョー」みたいに見えたわけです。
全身脱毛、してるんでしょうか(汗)

ま、でも、いいこともあります。
去年の水泳教室に10週間来て「お父さん」ようやく「貴重品さえ入れてなければ、水泳バッグはその辺に置いておいても大丈夫」ということを学んでくれたようです。
ってか、いないと思います、あの「お父さん」から物を盗もうとするヤツなんて(爆)


(蛇足)
実は、今回、初めて画像をアップしようと試みたのでした。
が、写真のバイト数が大きすぎて、アップできませんでした。
これって、どうやって調節するんでしょうか。

カメラからコンピューターへはソフトなしでもコードをつなぐだけで出来ました。
うまくアップできたら、パースで撮った写真などをお見せしたいです。
[PR]

by kaoru_oishi | 2005-02-13 23:44 | It's Sporting Life
2004年 11月 28日
プールサイドの憂鬱
どうも。きむらです。
また、やってくれました、シドニーは。
つい、この間「底冷えが‥‥」と書きましたが、今日は暑いです。約1週間で気温が20度も違ってしまっていいのか、と思いますが、天気が相手では文句の言いようがありません。街がすっぽりサウナに入ってるように暑いです。

ええと。
今日はプールに行ってきました。
暑いからというのではなくて、子供の水泳教室の日だったりします。
いつぞや書いたのですが、オーストラリアはイアン・ソープ王を戴く世界屈指の水泳王国であります。でもって、きむらはもう長いことこちらに住んでますが、泳げないオーストラリア人というのに会ったことがありません。みんな見事に泳げます。この場合、「泳げる」の定義は「キロ単位で泳げる」です。25メートルでは泳げる範疇に入りません。
そんなわけで、子供の水泳教室は英才教育でも、お稽古ごとでもなく、オーストラリア人として生きるための必要最小限の能力づくりなのです。そして、親は着替えを手伝い、脱ぎ散らかした服をかき集め、トイレに連れていき、腹が減ったと言えば何か食べさせ、ゴーグルをなくしたと言えば頭をひとつ張り、泳いだ後はシラミでも付着していないか髪を徹底的にチェックするなどして、陰ながら子供のサポートに努めます。

ああ、しんど。

こんな日々を送っていると、25メートル泳げず、途中で立ってしまっても「スター水泳大会」の決勝に進出できる日本の水泳水準がうらやましくもあります。

きむらは泳ぐのは好きですが、子供の水泳教室の日は黒子に徹することにしているので、今日みたいに暑くても泳ぎません。
代わりに子供がプールに入っている間はプールサイドで書き物をしています。
ノートパソコンで小説でも書いていたらサマになるかもしれませんね。
でも、やっているのは仕事。
今だって、ここのところ休火山だった尻の煙の量が増えてきましたから、そろそろまた頑張らないと再発火してしまいそうなのです。
こんなところまで持ち込んで、水しぶきを避けながら書類にこそこそ書き込みをしなければならない、そこまで仕事を溜めてしまう自分が情けなくもあり「でもなぁ、バカな子ほど可愛いっていうからなー」と愛おしくもあります(爆)

しかし。
プールサイドにいると、眠くなるんですよねー。
ちょっと蒸し暑くて、気だるい空気が漂っていて、水面を反射する光がチカチカ目に飛び込んできたりして、もう眠気を誘う条件を全て満たしています。
だから、せっかく書類を持ってきて書きはじめても、そのうち、頭がふらーん、ふらーん、と回り出し、白目を剥いて寝てしまいます。
で、ちょうど書類に書き込みをしているそのときに寝てしまったりすると、もう大変です。目が覚めた時には書類いっぱいにジグザグの線が走っていたり、判読不可能の字がたくさん並んでたりして、思わず、

こ、これは神のご託宣なのかっ?

と言いたくなります(爆)
あるいは自己の無意識を映し出す自動書記、とも(笑)
で、家に帰ってから、うたた寝した時間の数倍かけてその書類を修正液でキレイにしなければならなくなります(爆)

と、まあ、こんな風にきむらは毎週のようにプールサイドでじたばたしているのですが、最近、きむらの天敵とも言えるファミリーがこのプールに出現しました。
(個人攻撃やネット上の誹謗中傷はいけませんので、最小限の描写にとどめておきます♪って、向こうは豪人だから日本語読めませんが(爆))

そのファミリーは屈強な体格のお父さんと小学生くらいの娘2人で、だいたいきむら子供のレッスンが終わる数分前に来ます。どうやら次の時間帯のレッスンを受けているようです。
で、その強そうなお父さんなんですが、子供の準備ができたところでプールサイドに自分たちの荷物をまとめると、辺りを見回します。
そして、格好の獲物(カモ)を見つけると、つつつついっと近寄ってきて、

「すいません。

ちょっと、荷物、見ててくれませんか。

30分で戻りますからっ」


と爽やかに、しかし、くっきりはっきり大声で言います。

「なーんだ。荷物かよ。それぐらい簡単なことじゃないかぁ。見てやれよー、30分くらいだったらさー」

たいていの人はそう思うんじゃないでしょうか。
きむらもそう思いました。
だから、初めて頼まれたときは引き受けました。
ところが。

戻ってこないんです。

30分経っても。
45分経っても。
1時間経っても。


困っちゃいますよね、こっちだって世話をしなければならない子供かかえてますし、その後の予定もありますし。

「時計見てないのかな。いや、もしかして、子供に何かあったとか。いやいや、ひょっとすると彼らはファミリーを装った国際的なテロリストで、置いてあるのは荷物と見せかけたプラスチック爆弾だったりして。ひぇ〜っ」

30分余計に待っている間、スリルとサスペンスを味わって、とても仕事どころじゃありませんでした。
で、結局、相方の英断「いいんだよ。30分って約束して来ない向こうが悪い!」に従い、荷物を置き去りにして、逃げるようにプールを後にしました。

で、翌週。
またしても現れました、そのファミリーが。
で、前週とまったく同じパターンが起こりつつあります。
きむらはそのお父さんがこちらに近づいてくる前にプールサイドから避難しました。
遠くから見ていると、彼は見事に他のカモを見つけたようで、先週のきむらと同じパターンで別のファミリーにかなり強引に荷物番を引き受けさせていました。

水泳教室は10週あるんですけど、もう7週同じ光景が繰り返されています。
そのお父さんはどうやら、子供がプールにいる間は自分は自分で競泳用のプールで泳いでるようです。そんなに荷物が心配なら泳がずに自分で荷物番をすればいいのに、と思います。そして、盗られて困るようなものはプールに持って来なければいいのです。
というか、そもそも、

プールには

ちゃあんとロッカーっつうもんがあるんだから、

毎週、人の好意にすがってないで、ロッカーを使えよぉ!


と言いたいです。
見た感じ、お金持ちそうなファミリーです。ロッカー代が払えないとは思えません。
ちなみに、

ロッカー代、2ドル50セント(約200円)です。


(蛇足)
ということで、子供の水泳教室は別名「きむらのかくれんぼ」になってます。そのお父さんが来るたび、こそこそ逃げ回ってるなんて、おポンチだな、と、自分でも情けなくなります。
ああ。はっきりノーと言える勇気が欲しい。
そのお父さん、

体格よくて、筋肉質で、ケンカ強そうで、背中にトラの入れ墨彫ってますけど(爆)

この夏、筋力トレーニングでもして、体力向上を目指します(笑)


(蛇足の蛇足:11月29日付)
結局、昨日の最高気温は38度だったことが判明しました。
道理で頭がボーッとなるわけだ。
で、今日は30度
んでもって、明日がなーんと、

42度の予報となっております。

あー、また便器が割れちゃうよーっ!!
[PR]

by kaoru_oishi | 2004-11-28 17:26 | It's Sporting Life
2004年 11月 02日
メルボルンカップなのです
どうも。きむらです。
オフィスでプリンターやらコピー機と格闘している間に、ものすごい雨が降ったらしいですが、ぎゃあぎゃあ悪態つきながらやっていたので、気がつきませんでした。
夕立ちの後オフィスを出ると、外がむわん、としていました。普通、一雨降ると少し涼しくなるんですけどね。
ってーことは、明日も暑いのかな?

ええと。今日はメルボルンカップ・デーでした。
これはラグビーでもクリケットの試合でもなく、


競馬、です。

名前の通り、これはメルボルンのフレミントン競馬場であります。

普通、シドニーの人はことあるごとにメルボルンの人をクソミソにけなし、シドニーの方がメルボルンより優れていると思っています。曰く「シドニーのほうが、イイ男がたくさんいる(*)」「シドニーのほうが物価が高い=生活水準が高い」「シドニーのほうがセレブがたくさん住んでいる」などなど。
メルボルンも負けていません。「メルボルンのほうがイイ女がたくさんいる」「メルボルンのほうがおしゃれ」「メルボルンのほうが洋服が安い」等々。

端から見たらどうでもいいことで熱くなってます。そして、


仲を取り持つキャンベラ。

オーストラリアの首都なのに、完全に忘れ去られた存在です。
シドニーにもメルボルンにも相手にされていません。(爆)


しかしながら、メルボルンカップだけはシドニーの住人たちも便乗してお祭り騒ぎをします。
というか、国中で盛り上がっちゃいます。
どうすごいかというと、
この日は普通の日(11月の第1火曜日)なんですが、一般企業は事実上、半日しか機能しません。昼休みにパブに行って、そのまんま、お祭りモードに突入してしまいます。(ちなみにメルボルン及びビクトリア州はこの日は休日。いいよな〜)
この日は大っぴらに賭けが行なわれており、学校や保育所でさえ、子供たちが「競馬ごっこ」をします。模擬馬券を作って賭けたり、みんなで集まってテレビでレースを観戦したりします。もちろん職場でも一口2ドルぐらいで賭けをして、レースが始まる直前に仕事を中断して、テレビかラジオに群がります。

実際の出走は3時過ぎなんですが、フレミントン競馬場はその日1日中(約一週間ぐらい、いろいろなレースがあります)着飾った男女や、コスプレな人たちで賑わいます。そして、シドニーも、メルボルンほどじゃないですが、パーティーや特別なランチが催されたりするので、ドレスアップした人たちが街を歩いています。

きむらはドレスアップはしませんでしたが「今日はお祭り騒ぎなんだから、真面目に仕事なんてやってらんねーよ」という気持ちを込め、黄色にハワイアンダンサー柄のアロハシャツを着て、仕事に行きました。

そして、ちゃんと仕事をして帰りました。


(注釈)* 
シドニーのほうが、イイ男がたくさんいる理由として考えられるのは「シドニーはビーチカルチャーの街なので、海で鍛えたライフセイバーのような男がわんさかいる」と「シドニーは南半球におけるゲイのメッカなので、ゲイの男性が多い。そして、ゲイの男性にはイイ男が多い」ですが、後者の場合は目の保養にはなっても恋愛対象にはならなかったりします。うーむ、残念っ!

それから「メルボルンにイイ女が多い」というのは、きっとあか抜けたファッションセンスをしているとかいうのが根拠だと思いますが、実際のところはどうだか分かりません。メルボルン出身の人に会ったら聞いておきます。
[PR]

by kaoru_oishi | 2004-11-02 16:51 | It's Sporting Life
2004年 08月 30日
Gold and Green
どうも。
もう、最終日になってますが、オリンピック関連でちょっと書こうと思います。
えっと、まずは、きむらが住んでいる、オーストラリアの国歌の歌詞を御覧下さい。

Australians all let us rejoice,
For we are young and free;
We've golden soil and wealth for toil,
Our home is girt by sea.
Our land abounds in Nature's gifts
Of beauty rich and rare;
In hist'ry's page, let ev'ry stage
Advance Australia fair.

In joyful strains then let us sing,
"Advance Australia Fair."

Beneath our radiant Southern Cross
We'll toil with hearts and hands;
To make this Commonwealth of ours
Renowned of all the lands;
For those who've come across the seas
We've boundless plains to share;
With courage let us all combine
To Advance Australia fair.

In joyful strains then let us sing,
"Advance Australia Fair."

以上です。
ちなみに「1番は歌えるけど、2番はちょっと」という人が多いようです。よく見ると、スポーツ選手も2番で口の動きが怪しかったりします。
ま、それはさておき。
なぜ、今ごろになってオリンピック、オーストラリアについて語るかというと、周囲(在豪/在日)の日本人から「なぜ、日本は野球で豪に負けたんじゃあ〜!」という怒りとも嘆きともつかないコメントをもらったからです。
きむらはスポーツ評論家でもないので、大したことは言えませんが、生活して気づいた点からこの件について考察してみたいと思います。

まず、これは確かだと思います。
「一般のオーストラリア人は野球のルールを知らない」
オーストラリアで人気のあるスポーツは男子ならクリケットとラグビー(いろいろ分類あり)、女子ならネットボール(バスケットによく似ているが、スカートを履いてて、ジャンプするとスカートがヒラヒラする、って全然説明になってないじゃないかっ(爆))です。
クリケットは野球の祖先とも言われているので、似ているとも言えますが、ワンバウンドした球を打つ、グローブを使わず手でボールを取るなど違う点もたくさんあります。そして、これはものすごく長時間かけて試合をします。One day Cricketとそうじゃないのとあるくらいですから、数日かけて試合をするのがザラだったりします。(クリスマス休暇にクリケットの国際試合があって、それをTVで観戦するのが正しいクリスマスの過ごし方ですが、長時間分からない試合を見続けるのは大変な苦痛だったりします。)
まあ、そんなわけで、クリケットやラグビーのチームはそこらじゅうにありますが、野球のチームは滅多にありません。オーストラリアでは野球はマイナーなスポーツだと言っていいでしょう。

ではなぜ、オーストラリアが国内で特に人気があるわけでもない野球で銀メダルが取れたりするのか。
それは土曜日の朝にどこかその辺を散歩すれば一発で分かります。
土曜、日曜と言えば、日本では働きバチの安息日。親も子も朝寝を楽しんだり、ゴロゴロして過ごすことが多いのではないかと思います。
しかし。こちらの土曜の早朝はスポーツで始まります。
ジョギングをする人、プールへ泳ぎに行く人、ビーチへサーフィンをしに行く人、することはさまざまです。そして、スポーツをしていない人は‥‥子供たちをスポーツイベントに連れて行くために車を運転していたりします。(笑)
小学校へあがるころ、早ければ幼稚園ぐらいから子供たちは地元のスポーツチームに
入って毎週末トレーニングなり試合なりをしています。
別に国家が命令するわけでもありませんし、学校が強制的にさせるのでもありません。自然に社会がそうなってるのです。(ちなみに、そのスポーツチームでの付きあいから地域なり学校なりの人間関係が形成されていったりするので、全く参加しないのにも勇気が要ります。)

そして、国歌でもOur home is girt by sea(僕らの国は海に囲まれてるんだよん♪)と歌われているように、スポーツの中でも水泳は別格です。ほとんど「みんな泳げて当たり前」の域に入っています。
きむらはもう長いことこちらに住んでいますが、「私、カナヅチなの〜」と言うオーストラリア人に会ったことがありません。子供の水泳教室はとても盛んですし、大人たちも会社の昼休みにオフィスの近くのプールへ行って、わしわし泳いでたりします。

そんな感じなのです。社会が「スポーツやって当たり前」「スポーツ出来て当たり前」という風潮なので、スポーツ人口が多く、それだけ素質のある人材を見つけやすいわけです。そして、小さいころからいろいろなスポーツに親しんで来ているので、割合柔軟に他のスポーツもトライ出来たりするのです。この辺が「これ!」と1つのスポーツを決め、とことんやっていく日本とは違うような気がします。
そのうえ、we are young and freeと言い切っているように、オーストラリアは古い伝統やお家芸という観念に縛られていません。スポーツ選手にしても、イアン・ソープなどは21歳にして自分の考えでコーチを替えたりしています。(しかも、水泳の専門家から、まったくの専門外の人にですよ。信じられない!)その辺のところが今ひとつ伝統から抜けられない他の英国連邦の国々とは違うように思います。

それが、日本の対戦相手、オーストラリアです。
日本の一球入魂といった根性はないかもしれませんが、スポーツをとことん楽しむという姿勢においては世界でもトップクラスと言えるでしょう。

ところで。オーストラリアのナショナルカラーは金と緑です。(ユニフォームはどう見ても黄色と緑ですけど)
赤、青、白の目立つユニフォームの中で若葉を思わせるオーストラリアのユニフォームは目を引き、メダルがとても映えて見えました。

野球だけでなく、メダル獲得数でも日本とオーストラリアはライバルだったようですが、今回のアテネ五輪だけでなく、次回の北京五輪でも両国に頑張ってもらいたいものです。
[PR]

by kaoru_oishi | 2004-08-30 00:48 | It's Sporting Life