2004年 08月 30日
どうも。 もう、最終日になってますが、オリンピック関連でちょっと書こうと思います。 えっと、まずは、きむらが住んでいる、オーストラリアの国歌の歌詞を御覧下さい。 Australians all let us rejoice, For we are young and free; We've golden soil and wealth for toil, Our home is girt by sea. Our land abounds in Nature's gifts Of beauty rich and rare; In hist'ry's page, let ev'ry stage Advance Australia fair. In joyful strains then let us sing, "Advance Australia Fair." Beneath our radiant Southern Cross We'll toil with hearts and hands; To make this Commonwealth of ours Renowned of all the lands; For those who've come across the seas We've boundless plains to share; With courage let us all combine To Advance Australia fair. In joyful strains then let us sing, "Advance Australia Fair." 以上です。 ちなみに「1番は歌えるけど、2番はちょっと」という人が多いようです。よく見ると、スポーツ選手も2番で口の動きが怪しかったりします。 ま、それはさておき。 なぜ、今ごろになってオリンピック、オーストラリアについて語るかというと、周囲(在豪/在日)の日本人から「なぜ、日本は野球で豪に負けたんじゃあ〜!」という怒りとも嘆きともつかないコメントをもらったからです。 きむらはスポーツ評論家でもないので、大したことは言えませんが、生活して気づいた点からこの件について考察してみたいと思います。 まず、これは確かだと思います。 「一般のオーストラリア人は野球のルールを知らない」 オーストラリアで人気のあるスポーツは男子ならクリケットとラグビー(いろいろ分類あり)、女子ならネットボール(バスケットによく似ているが、スカートを履いてて、ジャンプするとスカートがヒラヒラする、って全然説明になってないじゃないかっ(爆))です。 クリケットは野球の祖先とも言われているので、似ているとも言えますが、ワンバウンドした球を打つ、グローブを使わず手でボールを取るなど違う点もたくさんあります。そして、これはものすごく長時間かけて試合をします。One day Cricketとそうじゃないのとあるくらいですから、数日かけて試合をするのがザラだったりします。(クリスマス休暇にクリケットの国際試合があって、それをTVで観戦するのが正しいクリスマスの過ごし方ですが、長時間分からない試合を見続けるのは大変な苦痛だったりします。) まあ、そんなわけで、クリケットやラグビーのチームはそこらじゅうにありますが、野球のチームは滅多にありません。オーストラリアでは野球はマイナーなスポーツだと言っていいでしょう。 ではなぜ、オーストラリアが国内で特に人気があるわけでもない野球で銀メダルが取れたりするのか。 それは土曜日の朝にどこかその辺を散歩すれば一発で分かります。 土曜、日曜と言えば、日本では働きバチの安息日。親も子も朝寝を楽しんだり、ゴロゴロして過ごすことが多いのではないかと思います。 しかし。こちらの土曜の早朝はスポーツで始まります。 ジョギングをする人、プールへ泳ぎに行く人、ビーチへサーフィンをしに行く人、することはさまざまです。そして、スポーツをしていない人は‥‥子供たちをスポーツイベントに連れて行くために車を運転していたりします。(笑) 小学校へあがるころ、早ければ幼稚園ぐらいから子供たちは地元のスポーツチームに 入って毎週末トレーニングなり試合なりをしています。 別に国家が命令するわけでもありませんし、学校が強制的にさせるのでもありません。自然に社会がそうなってるのです。(ちなみに、そのスポーツチームでの付きあいから地域なり学校なりの人間関係が形成されていったりするので、全く参加しないのにも勇気が要ります。) そして、国歌でもOur home is girt by sea(僕らの国は海に囲まれてるんだよん♪)と歌われているように、スポーツの中でも水泳は別格です。ほとんど「みんな泳げて当たり前」の域に入っています。 きむらはもう長いことこちらに住んでいますが、「私、カナヅチなの〜」と言うオーストラリア人に会ったことがありません。子供の水泳教室はとても盛んですし、大人たちも会社の昼休みにオフィスの近くのプールへ行って、わしわし泳いでたりします。 そんな感じなのです。社会が「スポーツやって当たり前」「スポーツ出来て当たり前」という風潮なので、スポーツ人口が多く、それだけ素質のある人材を見つけやすいわけです。そして、小さいころからいろいろなスポーツに親しんで来ているので、割合柔軟に他のスポーツもトライ出来たりするのです。この辺が「これ!」と1つのスポーツを決め、とことんやっていく日本とは違うような気がします。 そのうえ、we are young and freeと言い切っているように、オーストラリアは古い伝統やお家芸という観念に縛られていません。スポーツ選手にしても、イアン・ソープなどは21歳にして自分の考えでコーチを替えたりしています。(しかも、水泳の専門家から、まったくの専門外の人にですよ。信じられない!)その辺のところが今ひとつ伝統から抜けられない他の英国連邦の国々とは違うように思います。 それが、日本の対戦相手、オーストラリアです。 日本の一球入魂といった根性はないかもしれませんが、スポーツをとことん楽しむという姿勢においては世界でもトップクラスと言えるでしょう。 ところで。オーストラリアのナショナルカラーは金と緑です。(ユニフォームはどう見ても黄色と緑ですけど) 赤、青、白の目立つユニフォームの中で若葉を思わせるオーストラリアのユニフォームは目を引き、メダルがとても映えて見えました。 野球だけでなく、メダル獲得数でも日本とオーストラリアはライバルだったようですが、今回のアテネ五輪だけでなく、次回の北京五輪でも両国に頑張ってもらいたいものです。
by kaoru_oishi
| 2004-08-30 00:48
| It's Sporting Life
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