2009年 06月 05日
Chaser 謝れ! じゃなくて、誤れ!
(注:今回の記事は辛辣に受け止められるかもしれません。あらかじめお断りしておきます)

どうも。きむらです。
ABC TV に Chaser(正式名称:The Chaser's War On Everything)という番組があります。豪州のローカル番組ですが、シドニーで APEC が行われたときに仮装で警備を突破したり、日本人観光客をクジラに見立てて追い回したりした時事スキットは国内外で話題になり、YouTube にもアップされています。

その Chaser の最新の放送分(今週の水曜日)のスキットのひとつがあまりにひどすぎるとして抗議が殺到し、その結果、Chaser 制作グループのメンバーのひとりが謝罪し、翌日(木曜日)の再放送ではそのスキットがカットされていました。

そのスキット(コント)とは。
'Make A Realistic Wish' という架空の慈善団体が難病で回復の見込みのない子供の夢をかなえている様子をニュースレポートのように紹介しています。
ひとりの子供(顔色が悪く見えるようにメイクしている子役がベッドに寝ている)が
「○ィズニーランドに行きたい」と言うと、慈善団体の男性が
「リアルな夢をかなえてあげる。はい、ペンケース」と、ディ○ニーのペンケースを渡し、
「ザック・エフロンに会いたい」と言うもうひとりの子には、
「ザック・エフロンの代わりに・・・この棒あげるねっ」
と、どこにでもある木の枝をあげていました。

で。
スクールホリデーにザック・エフロン主演の「セブンティーン・アゲイン」を観て「金、返してぇぇぇぇ〜っ!」と激怒していたきむらはそれを見て、
「ザック・エフロン! 棒! うわ〜、ぴったり〜っ!」
と、大笑いした次第です。

ですが、病気の子供をネタにしたことが一般には不謹慎と受け止められたようです。

えええ〜?

きむらが家にいるときに、よく上記の架空の慈善団体に似た名前の本物の慈善団体から電話を受けます。
電話の向こうは、いかにも何度もいろんなところに電話して疲れたましたという声の女性で、マニュアル通りに
「難病の子供に遊覧飛行(あるいはリゾート旅行)をプレゼントする費用の寄付をお願いします」
と言います。
なぜ遊覧飛行なのか、なぜリゾートなのか、そういった説明はありません。
もともと電話口で寄付をするつもりはないので丁重にお断りしていますけど、いつも会話の後で頭が疑問符でいっぱいになります。

いまどきの子供だったら、
「お気に入りの格ゲーの中に自分のキャラクターを作ってほしい」とか、
「オーストラリアン・アイドルになりたい」
「日本に行って、リアルサイズのガンダムのフィギュアが見たい」
など、ひとりひとりにさまざまな夢があるんじゃないかと思います。
ですが、寄付を募る段階では遊覧飛行(これは一昔前の願望っぽい気がしますけど)
かリゾート行きに絞られています。
これって不思議ですよね。

同じタイプのイベントでまとめておけば、特定の飛行機会社と年間でチャーター契約を結んだり、持病がある人向けの旅行代理店を常時利用できる、といった事務的な便利さは生まれてきますので、正直運営側にはノウハウが出来上がっていてやりやすいだろうな〜とは思われますが。

しかし、それが果たして本当に子供の夢を反映しているんだかどうか。
もし反映していないとすれば、物と費用こそ違え、やっていることはディズ○ーランド、ザック・エフロンと言われてペンケースや棒をあげるのと同じではないか。

Chaser はたぶんそこを突きたかったんだろうと思いますが、抗議した視聴者と首相にはその辺が理解してもらえなかったようです。

きむらは個人的にはこの一件で Chaser Team は謝る必要は全然なかったと思います。
謝るとすれば、

「イタリア、ソマリア、アメリカ、UK、ポーランド、今回海外まで出かけて番組作ってるが、笑えたスキットはソマリアのだけだった! そんだけ金使うなら、もっと面白いの作れ〜〜〜〜っ!!」

についてですね(笑)

この番組、このシーズンで最後らしいですが、Chaser には有終の美を飾るべく、もっともっと試行錯誤を重ねて精進していただきたいと思います。


(蛇足)
Chaser は何年もやっている番組ですし、高所陵辱、あ、ちがった、公序良俗に抵触するネタが出てくるであろうというのは分かりきっていると思うんですけどねぇ。ひねりを考えずに、見えたものに見たまんまストレートに反応する視聴者もちょっと怖いなぁと思いました。

あと。

ラッド首相。
Chaser が日本人観光客に向けて捕鯨のモリ(もちろん本物じゃないです)を打ったときには抗議も勧告も注意もしなかったのに、この件で先陣切って非難の記者会見をしていたのはすごく違和感がありました。
まあ、こういう「細かいこと」に不自然にこだわっているのは、今後豪州政府が抱えるであろう 300 ビリオンドル(A$ 300 billion、あの、ゼロがいくつだか素で分からないんですけど〜(汗))の負債やら、問題アリの言動で辞任に追い込まれた防衛大臣の後任選びなど、自分側にいろいろ突っ込んでほしくないことが山ほどあるからなんだろうなぁと理解はしていますけどね。

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by kaoru_oishi | 2009-06-05 11:38 | その他もろもろ


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