2004年 08月 06日
制作記:ヤツらの乗る車は?
小説のプロセスで欠かせないのが登場人物の設定。
まず、名前。
以前は凝った名前がカッコイイと思っていたが、歳を取るにつれて、画数の多い字(手で書くと疲れるじゃないですか)や、単に長い名前もパスするようになった。
例えば、豪徳寺撫子(ごうとくじ・なでしこ)とかなんとかいう名前があるとする。きれいで由緒ありそうな名前かもしれないが、画数が多い上に長いし、小さい字で書くとプリントしたとき潰れて読めなくなってしまう。
そして、子を持つ親の立場からいうと、こんな名前は子供を育てるのにはなはだ不便だったりする。
彼女が何か悪さをしでかしたとき、一体どうやって叱り飛ばせばいいのだ。
「ナデシコ!トイレ行ったら、ちゃんと手を洗え!」
名前が長過ぎて、真剣に怒れない。
かと言って、短く「ナデ」とか「シコ」(相撲かいな)と呼ぶわけにもいかない。
だから、名前を考えるときは、実用的で、本当にいそうなものを採用するようにしている。
(実際に自分の子供を名づけたときもこれを念頭に置いた。乳母や使用人が育てるのでなく、自分で育児をする以上、素早く呼べる名前でなければいけないと思った。そして、現在。子供の名づけかたが本当に正しかったと、叱り飛ばしながら実感している。「こら、○○、××!早くおもちゃ片付けないと全部捨てるぞ!!」ってな具合に)
名前が出来たら、次は外観、生まれや生い立ちなどについて考える。
すべての情報が名前とセットで付いて来るときもあるし、書いている間にほわーんと立ち上がって来るときもある。しかし、いずれの場合も計算づくで決めてはいない。
話が進むにつれて、だんだん登場人物に陰影がつき、リアルになってくる。もとはと言えば自分の頭の中から生まれた空想の産物に過ぎないのだが、それらが個性を持ち、ときには書いている側も予想しない行動を起こしたりするのだから面白い。
(The Delicious Boy 中では「マサル」が最も面白い行動を取っている。第4章と第6章でのマサルの行動について、きむらは全く関知してなかったのだが、章が出来上がってみると、マサルのおかげで話のつじつまが合う結果になっていたりするから驚いてしまう)
しかし、名前や基本設定はわりあい自然に進むが、中にはどうしても「うーん」と考えなければならないこともある。
そのうちのひとつが車。
好物や服は何となくビジュアルイメージが浮かびやすいが、車はきむら自身があまり頓着しないせいか、ぱっと思いつかない。
第8章、第15章、第17章で車の描写が出て来るので、一応、考えるだけはかんがえたが、これでイメージぴったりなのかどうかはよく分からない。
カオル: アウディ
タクミ: ゴルフ
ケンゴ: バイク(カワサキ‥‥かなあ)
カツユキ:ジャガー
マサル: クライスラーのRV(名前‥‥分かりません)
「芸能人」なので、一応、外車で固めてみたが、このチョイスで果たしていいのだろうか。
ちなみにこんなことを書いているきむら家の車は89年のトヨタのステーションワゴン。「今年こそ買い替えなくては」と言いながら数年経ち、21世紀になり、それから更に3年も経ってしまった。
こうなったら、博物館に展示される日を夢見ながら乗り続けるしかないのかなあ。
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by kaoru_oishi | 2004-08-06 21:56 | その他もろもろ


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