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2004年 07月 29日
制作記:ロビーの置きみやげ
2週間前、スクールホリデーを利用して、パースからロビーが来た。
飛行機で来れば4時間のところを、友人の母親の車を運転して、数日かけてシドニーにやって来た。
ロビーは義理の弟で、今年から公立の高校の教師として働いている。
183センチ。暇な時はひたすらサーフィンをしている。
今はベリーショートにしているが、以前長髪にしていた頃はニルヴァーナのカート・コベインに本当にそっくりだった。
コートニー・ラブのようなタイプはいなかったが、とにかくモテる。クリスマス休暇でパースへ行くと、必ず違うガールフレンドと一緒に現れた。しかし、皆一様にブロンド美人で20代前半。顔立ちも前のガールフレンドと混同しそうなほどよく似ていた。
歳とともにだいぶ落ち着いてはきたものの、ロビーの生き方は「トレインスポッティング」からドラッグを引いたようで、「ロビーが‥」と話題が出た時は必ず何かしらトラブルを抱えている。
去年会った時には「プロテスタントからカソリックに改宗する」とぶちあげ、皆をびっくりさせた。どうやらカソリックになれば、私立のカソリックスクールへの就職に有利だと思ったらしい。いかにもロビーらしい発想である。その後、公立高校への就職が決まってからは、カソリックのカの字も言わなくなった。
今回来たのは友人の結婚式に出席するためで、ロビーが来て以来、我が家は彼が友人の所を渡り歩く時の中継点となった。夜9時に帰ると言って、実際に帰って来るのが朝の6時だったり、いつの間にか友人を2人ほど我が家に招いていたり、とにかくやることなすこと我が家のルールの範囲外だった。
しかし、ロビーにはいつも何かをやらかしても、どこか憎めないところがある。娘2人はロビーになついていて、「アンクル・ロビー」と呼んで彼の行くところどこでも着いて行く。子供は直感的に面白そうな人間が分かるのだ。
ネクタイがない、ベルトを持って来るのを忘れた、シャツにアイロンをかけなくては、と結婚式の直前までバタバタしたが、何とか式には間に合い、その次の朝7時の飛行機で(車はどうなったのだろう?)パースへ帰って行った。
やって来たときにはサーフボードと自分の荷物以外は「手ぶら」だったロビーだが、帰る時には置きみやげを2つ残して行った。
1つ(?)は二日酔いの友人1名。彼はロビーが帰った後もぐうぐう寝ていて、昼過ぎに悠々と出て行った。
もう1つはとんでもないインフルエンザ。
来てすぐに「頭痛薬くれ」「声がでなくなった」と言い出したが、いつも何かしら病気をしているので、風邪を引いているとは思わなかった。
ロビーが帰った日の夜に上の娘が熱を出し、次の日には下の娘も熱に倒れた。そして2人が良くなりだした今頃になって、私までがゴホゴホ咳が出るようになった。
今回の滞在は今までの中で一番トラブルが少なかったので内心ホッとしていたが、やっぱりただじゃすまないロビーであった。

きむら、来週から仕事なんですけど。これで声が出なかったらひじょーに困るんですけどっ。

by kaoru_oishi | 2004-07-29 12:35 | その他もろもろ


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