2004年 07月 27日
制作記:怪談?髪の毛怖い
人にはいろいろ苦手なものって、ありますよね。
食べ物ではシナモンが、というのは前回書きましたが、他にももっと怖いものがきむらにはあるのです。
それは、髪の毛。
実際は「怖い」というレベルなどではなく、もう、「ギャー」と叫び出したいくらいダメです。ほとんどフォビアと言ってもいいレベルでしょう。
生えてる髪なら、大丈夫なんです。ダメなのは抜け毛。
(「それはきむらが薄いから」などと思わないように。髪はじゅうぶんあります)
浴室の白いタイルの上に落ちた一筋の長い女の黒髪。
何か女の色香を感じるとか、ロマンティックな空想に走りそうですが。
きむらだと、
「ぎゃあ、髪の毛がこんなところにぃ〜。誰だよぉ、きっもちわるぅいなぁぐわわわ」となり、慌ててティッシュで(直接触りたくない)つまんで捨てる、
というリアクションになります。
あと、いるでしょ。セミロング、あるいはロングヘアをいじりながら話す女の子って。あれもいけません。で、その子が抜けた髪を目の前で無造作にその辺(室内)に捨てたりなんかしたら、もう、気持ち悪くて死にます。

数年前、行き当たりばったりで予約なしにB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト。西洋の木賃宿ってとこですか?)に泊まりながらスコットランドを旅行したことがあったのですが、エジンバラに戻る前の日にあるところに泊まりました。
人里離れた一軒家で、周囲は牧場。静かで穏やかなひととき。
のはずでした。
が。(ここから文体変わる)
夕方になるとはげしい犬の吠え声。「?」と思って外を見ると、オーナーが犬に餌をやっている。大きな肉の塊。しかも生肉。それを何十頭もの大型犬に。
ぞぞっ。
夜になると、天気が一転し、暴風雨に。
割り当てられた部屋のドアが何度閉めても風で開いてしまう。しかも鍵がかからない。
ひええ。
ドアにイスを立てかけ、ドアを押さえる。
「これ、分かる?」
バスルームにあった絵をパートナーが指差した。
軍事関係の水彩画のコピー。
「これはどうやらフォークナー諸島での戦勝記念の絵らしい」
絵の出自が分かったことでパートナーは満足していたが、この状況ではむしろ恐怖に拍車がかかる。
「オーナーがこの絵みたいにライフル持って二階に上がって来たりして。オーナーの奥さんも最初は目が大きくて綺麗だな、なんて思ったけど、ありゃ、妙に開いていたんだ、瞳孔が‥‥」
もう恐怖の極み。
パートナーともども切り刻まれて犬の餌に供される妄想に怯えて一晩まんじりともせずに過ごしたのでありました。
で、翌日。
あの嵐がうそのような快晴の朝、朝食をとりに下のダイニングへ行きました。コーンフレーク、ヨーグルト、トースト、ベーコン&エッグ、オレンジジュース、紅茶。典型的なB&Bのメニュー。(朝食は基本的に食べ放題って、そんなに食べられるもんでもないけど)銀食器が出してあり、なかなか高級感のある食卓。
そして、この宿の場合は、上記のメニュー以外にメロン4分の1が皿に載っていた。
「わーい♡」うれしそうにメロンを食べるパートナー。
(全く、天気のせいだろうけど、なんであんなに怖がってしまったんだろう)夕べの自分をちょっと恥ずかしく思いつつ、きむらは自分の前に置いてある縦切りのメロンに目を落とした。
切ってあるメロンの中央になにやら黒っぽい物が。
顔を近づけてじっと見てみた。
(これは‥‥)
女の長い髪の毛だった。
付いてる、なんて生易しいもんではなく、ぐりぐりとメロンの真ん中に巻き付いている。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ〜っ!!」
朝食をパクつきながら、料金もそこそこだし、もう一泊して辺りを観光しようか、などと言っていたのに、もう、このメロンで夕べの恐怖感が一気に逆流、慌てて荷物をまとめてチェックアウトしたきむらでした。

The Delicious Boy では、薫が何かにつけては髪をいじっている描写(ナルシスト?)がありますが、実のところ、私個人はあんまり好きな動作ではありません。(じゃー、どうして描くんだ?と言われそう)
で、もし、薫が抜け毛をその辺にポイッと捨てたら?
物語のヒーローだろうと何だろうと構いません。
殴ります。

‥‥それにしても、どうして髪の毛の話題になったんだろう。
あ、そっか。nicoさんの「肉まんに毛が3本」のような自画像のせいだった。(爆)
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by kaoru_oishi | 2004-07-27 11:03 | その他もろもろ


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