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2007年 06月 07日
群雄割拠ハンバーガー編
どうも。きむらです。
バーガーキングが日本に再上陸したとのことです。
「再上陸」って聞くと「東シナ海から北東に向けて進み九州中国地方を縦断した台風は一路進路を東に変更し現在東北地方北部に達しました」みたいな感じがしますね。

さて、日本への再進出を果たしたバーガーキングですが、オーストラリアではもっと複雑な販売戦略を繰り広げています。
というのは。
こちらではつい最近まで「バーガーキング(Burger King)」と「ハングリー・ジャックス(Hungry Jack's)」という2つの名のファストフード・チェーンがあって、そこで同種の商品が売られていたからです。

「それってパクリってこと?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
最初に豪州でのバーガーキングのフランチャイズを始めたのがジャックさんという人(Jack Cowin。おや、カナダ人だとは知りませんでしたよ)で、当時、豪州にはバーガーキングという名の店が既に存在したため、彼は「バーガーキング」の名称を使う代わりに自分の名前を入れて「ハングリー・ジャックス」として会社を設立しビジネス展開することにしました。ちなみに第1号店は1971にパースでオープンしたそうです。

しかし。
その後、1996年に豪州のバーガーキングという店が名称使用の権利を失効するやいなや今度は御本家バーガーキングが米国から豪州に参戦し、しばらくは町中に「ハングリー・ジャックス」と「バーガーキング」が混在する状態が続きました。
きむらは相方がパース出身なのでこの裏事情を聞くことができましたが、そうでなかったら「え〜、なんで同じもの売ってるのに名前が違うの〜?」と不思議がっただろうと思います。

最終的にはハングリー・ジャックスが30年の歴史による知名度でこのバトルを制し、豪州のバーガーキングは2003年以降ハングリー・ジャックスとして一本化し問題は収束しました。(オンラインで検索するとこの件に関していろいろな記事が出てきて面白いです。ウィキペディアなどは、バーガーキングの項目のかなりの部分がハングリー・ジャックスとの関係について割かれていますし)

「オーストラリアは英国連邦の一員としてエリザベス女王を君主としているため「キング」という名称は使用できないのだ」
というウワサも聞いたことがありますが、これはデマということですね。

だって、バーガーキングはなくても「ドーナツキング(Donut King)」ならありますもん(笑)

それにしても。
日本のファストフードですと、当たり前ですが、全部日本語で注文できるからありがたいです。
多少注文のしかたがアレだろうと店の人がちゃんと察してくれますし。
でも、こっちなんて。
お客さんの発音が分からなかったりすると「?」という顔してるだけなんですよ〜。
ちっとは気を利かしてくれよ〜、という気分になります。

だから。
きむらは。

発音がきっちりできないばっかりに
「フーパー? ウォッパー? ホーパー? ホッパー? ・・・ああ、もう、オージーバーガーでいいっ!」
いまだに WHOPPER が買えないんですよ。

もう十数年も在住しているというのに。
情けね〜(涙)

by kaoru_oishi | 2007-06-07 11:45 | その他もろもろ


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