2006年 09月 04日
仁義なき学生大会 ー天文科学編ー
どうも。きむらです。
前回の冥王星の降格問題について、きむらの大学時代の経験を例にして語ってみたいと思います。

(きっとどこの大学でも同じだと思いますが)きむらの行っていた大学では、学生のサークル活動は「学生連合」によって運営されていました。
学生連合は運動系サークルが所属する「体育会連合」と文化系サークルが所属する「文化会連合」の二つの組織から成り立ち、サークル活動運営上出される議題は年に二度(だったかな?)サークル所属学生が一同に会する「学生大会」の場で決議されました。

ああ、我ながら分かりづらい文章です〜(汗)

学生大会ではだいたい毎年同じようなことについて話し合われますが、各サークルの運営費が決まる「予算審議」次に年間の最大行事「大学祭」、そしてサークルの命運を分ける「昇格・降格問題」これら三つが最も重要な議題でした。

で、その三番目の「昇格・降格問題」が、今回の冥王星の一件に非常に似ていたんです。

さて。
大学のサークルはその重要度から「部(研究会も含む)」「同好会」「愛好会」の三つに分けられています。

「部」は学生連合から活動するのに十分な予算(活動費)をもらい、クラブ棟に独立した部室を持っています。
「同好会」は「部」に準ずる存在で、活動費は「部」より少なく、会の規模によっては部室もあったりなかったりです。
「愛好会」になると待遇は更に悲惨で、もらえる活動費は最小限、部室は当然なく、学食のテーブルの隅に集まって活動していたりします。

そして、これを天文に置き換えてみると「部=惑星」「同好会=矮惑星」「愛好会=彗星など、その他もろもろ」でどんぴしゃりくるんですよね。
それで、学生大会のノリで「昇格・降格問題」について討論すると、こんな感じになります。

「古典芸能研究会(冥王星)は、大学創設時からのサークルであるが、ここ数年部員数が減少し、去年などは研究発表の場である大学祭にも参加していない始末。かたや(仮)アキバ系愛好会(2003 UB313)は、まだ正式名称が決定していないのに現在会員数2000人で更に増え続けている。会員数ひとケタの研究会が部室を占拠し、2000人の愛好会が学食でミーティングをする。こんな不公平が許されていいのだろうか?」

「他にもスノボ同好会、美白研究会、ダイエット愛好会など、会員数が古典芸能研究会を上回る同好会・愛好会はいくつもある。学生連合は改めて部の定義について考え直すべきだ」

このような意見が出ると「じゃ、規模の大きい同好会を部に昇格させるんだな〜」などと予測しがちですが、ところがどっこい、いざフタを開けてみると「古典芸能研究会、同好会へ降格」となるんですよね、これが。

なぜそうなるのか。

それはズバリ、金銭が絡んでくるからです。
サークルの活動資金は、そのサークルに所属する部員から徴集する「部費」と、大学から学生連合に与えられる「助成金」を合わせたものでまかなわれています。
そして前記の通り、学生連合から各サークルへ渡される「活動費」はサークルの格付け、つまり部であるか同好会・愛好会であるかで差が出ます。
学生連合が持つ「助成金」は一枚のパイのようなもので、その大きさは一定しています。しかし、サークルの数や格付けによって切り分けられたパイのそれぞれのサイズは大きく違ってくるのです。

部>同好会>愛好会

したがって「古典芸能研究会」の進退問題についても、
「「アキバ系愛好会」を昇格させると、余計に活動費を取られるから損 → 却下」
「「古典芸能研究会」を降格させると、活動費が余った分みんな潤う → (゚д゚)ウマー」
という方向で票が動きます。

現に、きむらが在籍中には「ソフトボール同好会の部昇格問題」が浮上しました。しかし
普段は犬猿の仲である体育会連合と文化会連合が昇格阻止の方向で一致団結し「ソフトボールは設備・備品に金がかかる」「ソフトボールは野球ではないからダメ(← 一体何なんだ、この理屈はっ?)」と、議案をボロクソに叩きました。
その結果、ソフトボール同好会は地区ブロック大会で優勝するなど輝かしい功績をあげたにも関わらず、多数決投票の末、昇格案は却下されてしまいました。

大学のサークルと天文科学の学会では活動目的も規模も違いますので、100%同じとは言えないでしょうが、いずれも人とお金の絡むところですから、決定に際して「(゚д゚)ウマー」の法則が働いても不思議ではないと思います。

「冥王星が矮惑星に降格すれば、惑星研究への grant(補助金)の取り分が増えるよな〜。(゚д゚)ウマー
ま、期待できる研究してる分、火星関係にごっそり金、取られちゃうんだけどさ(ああ、あと土星と金星もふんだくってるな)
で、反対に、ヘタにやケレスや2003 UB313やセドナまで惑星に昇格されちゃ、研究費が減らされて、たまったもんじゃないからなぁ。
冥王星研究してるヤツ、悪く思わんといてや」

こんなふうな気持ちで降格案に賛成票を投じた学者、絶対いると思いますよ(笑)

(蛇足)
こういうどうでもいい投稿ではありますが、一応、書くにあたってウィキなどで惑星・矮惑星・小惑星の定義について簡単に調べてみました。
そうしたら、その過程でこんなものを発見しました。
こういうのを見ると、崇高な学問であるはずの科学だって突き詰めていくとおポンチに通ずるんだなぁと思います。

てか、誰だよ、こんな名前つけようって言い出したヤツはっ!(爆)
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by kaoru_oishi | 2006-09-04 15:15 | その他もろもろ


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