2006年 04月 08日
King of Yobo ー きむら in WA ー
どうも。きむらです。
風邪は快方に向かっています。
クリニックで処方された抗生物質と鼻のスプレーの相乗効果で顔面の痛みはだいぶなくなってきました。まだ鼻炎が残っているので、鼻づまりっぽいですが、咳は止まり、食欲も戻ってきました。

ですけど。
ちょっと体調が完全に回復するのにもうちょっとかかりそうなんで「闘病記(爆)」の代わりに、以前書いたものの、時期がずれて「ボツ」にした投稿をチョコチョコっと手直ししてアップすることにします(笑)

ということで。
すでに忘却の彼方になっていた、きむらのWAレポート第6弾です。
「レポート」というより、単に「WAに縁のある話」なだけだったりしますが(爆)

きむらたちが相方の実家に滞在すると必ず話題の中心になる人物がいます。
相方の弟ロビーです。
彼については、今までにも書いたことがありますが、一言でその人となりを紹介すると「Yobo」という言葉が一番近いように思います。
Yoboの類義語はこんなのです。日本語で言うと「与太もん」。そういや、Yoboと与太もん、何となく語感も似ていますね(笑)

そのロビーですけど。
去年会ったときにはベリーショートだった髪がいつの間にか長くなり、色もいかにもサーファーなだんだらのブロンドになってました。
色あせたシングレット(ランニングシャツ)といい、カルバン・クラインのパンツのウエストがのぞくようにダラ〜ッと履いたショーツといい、腕のタトゥーといい、とても学校の先生には見えません。どう見ても「不良の兄ちゃん」。

運転が乱暴な上、駐車場でわざとスーパーのショッピングカートにぶつけてみたりするんで、ロビーの車はボコボコ、そして長持ちしません。
今、乗り回しているのは中古で買った70年もの(笑)の白いベンツですけど「どこかの大使館の払い下げ」だそうで「防弾ガラス入り!」とか聞いてましたが、今回見たらフロントガラスに大きなヒビが入ってました。
どこが防弾ガラスやねん。
ロビーの言うことはホントとその場の思いつきがうまーく混ざってますから、うっかり鵜呑みにはできません(苦笑)

しかし。
今どきの女性はこういう「ちょいワル」タイプにグッと来るようです。
そして、顔も若いころはニルヴァーナのカート・コベインにウリ二つで、今はスティング(髪の毛があったころの)とU2のボノを足して2で割ったような感じですから「誰だか分からないが、お忍びで来ているミュージシャンか映画スター」みたいな感じです。
で。彼が「へへへ〜」なんて、だらしない笑いを浮かべてゆらゆらと歩いていると、すれ違う女性が「あらぁ〜♡」という風に振り返ります。

何だか、見ていて面白いです。

類友とでも言うんでしょうか、ロビーの友達もいずれ劣らぬ変人で、職業も俳優、FM局のパーソナリティ、ダンサーと、俗にいう「カタギの仕事」の人が誰一人いなかったりします。
今回の滞在中にそのうちの一人が結婚することになり、ロビーもベストマン(介添役)として出席したんですけど、テーマが「アフリカン・ウェディング」だとかで、男性側の衣装はサファリルックとのこと。で、ロビーは当日その格好で出かけ、ズボンのおシリをパックリ破って帰ってきました。

一体、何があったんだか(汗)

さすがに十ン年前に初めて会ったころとくらべると、だいぶ年相応に落ち着きつつあるようではありますが、それでも「普通の人」と呼ぶにはまだまだ時間がかかりそうです。
一族の中の異端児を英語で'black sheep'と言いますが、ロビーはまさにそんな感じ。
でも、きむら子供にとっては「一緒に真剣に遊んでくれる、面白いおじさん」です。

「GOETHE? ゴイゼ? これ、何て読むのかな。タイトルは「FAUST」。「ファウスト」だよね。えっと、ファウストといえば・・・・・・・・・あ、もしかして、これ、ゲーテかぁっ!?」
彼の本棚はニーチェ、サルトル、ボーヴォワール、ディケンズ、セネカ、プルースト、コクトー、ソクラテス、etc、世界の文学&哲学の名著がぎっしり詰まっています。
実はロビー、かなりの文学青年で、自分で脚本を書いたりお芝居として立ち上げたりもしています。
でも、外では文学の「ぶ」の字も出さず、ひたすら軟派なサーファーをしてるんですよね。

何だかこういう生き方って、すんごくカッコイイ気がします。
なかなか実行はできませんが(笑)

悔しいので、滞在中にロビーの蔵書から何か1冊でも読んでやろうと思いましたが、やはり、つい、文学的名著を避け、スパイク・ミリガンの従軍記(Spike Milligan「Mussolini: His Part In My Downfall」)を選んでしまいました。写真を中心に拾い読みするだけでしたが、さすがモンティパイソンの先輩格に当たるコメディアン。ここまで「笑える」戦争体験談は初めてでした。

(蛇足)
タイトルからの関連ですが、WAに行く数日前に、やっとケイト・ブッシュの KING OF THE MOUNTAIN の PV を観る機会がありました。
きむらの家では四六時中ラジオがかけっぱなしになってますが、どうも「若者向けロック&ポップ」専門の局ばかり聴いているためか、リリースからずいぶん経っているのに KING OF THE MOUNTAIN は聴いたことがありませんでした。
で、感想はというと。

・・・よかったです。

お湯がぽこぽこ湧く様子を思わせるパーカッションに、シンプルなギターのジャッジャというサウンド、そしてささやくようなケイトの柔らかな歌声。
何と表現していいのか分かりませんが、環境音楽などの意図的な「頭のチャクラを刺激してアルファ波が出、レム睡眠と同じリラックス感が味わえます(?)」といった構成ではなく「いろんな楽器を試していったら、こんな風になりました」的な自然さが心地よいです。
PVも。
本物のエルビスの映像の代わりに、彼のステージ衣装がひらひらと風に乗って世界のいろいろな所を訪れていく様子が描かれています。
特別、奇をてらったわけでもなく、ドラマチックでも何でもないのですが、観ていて「ああ、エルビスって、こんなに愛されてたんだなぁ」とじんわり来ます。
そして最後のシーンにさりげなく登場する「御仁」。
何だか微笑ましいエンディングで、グッドであります。

それまで、きむらにとってのケイト・ブッシュは「バブーシュカ」の印象があまりに強烈だったため、長らく「よく分からない音楽の人」のままだったのですが、今回の KING OF THE MOUNTAIN で再認識できたような気がします。
(相方が「ビョークのような人だよ〜」と表現したのを聞いて「あ、そうか!」とも思いました。ビョークの音楽は好きですし、曲もいくらか聴いてきてるので「ケイト・ブッシュ=ビョーク」という図式はすっと頭に入りました)

ちょうど同じころヒットしていた Robbie Williams の ADVERTISING SPACE もエルビスをテーマとした PV だったりしますけど、エルビスの表現方法も人によってずいぶん違うので、比べてみてもいいかもしれません。
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by kaoru_oishi | 2006-04-08 18:17 | その他もろもろ


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