2006年 03月 11日
またですかい
どうも。きむらです。
日本のメディアが海外のニュースを取り上げるときは、センセーショナルな出来事や「へ〜んなのっ!(ぷぷっ)」と失笑をさそう事件が多いと思います。

女の子が乱暴な言葉を使う豪観光促進CM、英で放送禁止に

去年は「カンタスの空港手荷物係が預かったラクダのかぶりものを着て遊んでいた」というニュースが日本でも取り上げられ、その後、空港の監視カメラが増設されたことと合わせて、あたかもその一件がカメラ増設の理由のように報道されていましたが、実のところは豪州ーインドネシアの国際問題にまで発展したドラッグをめぐる事件が発端となっていました。

今回のニュースは誰の命もかかっていませんし、結果として豪州の観光にプラスになりそうですけど、英国側の報道を第3者の立場にあって、かつ、英語話者でない日本のみなさんが日本語訳だけ読んで「ふ〜ん、そうなのか〜」と納得してはマズイんではないの〜、なんて思いました。

ええと、簡単に言ってしまいますが。
英国での「bloody」と豪州で広く使われる「bloody」はニュアンスが異なります。

bloody
【形】血だらけの、血まみれの、血を含む、血のような
   《正式》血なまぐさい、殺伐とした、残虐な
   [限定]《英略式》いまいましい[否定を強めて]ただの(〜もない)
   [強意的に]すごい、ひどい
    形容詞・副詞・名詞につけて話し手の軽蔑・賞賛・怒り・失望などを表す
(ロングマン英和辞書より)

英国では不作法な言葉(これ、swear word ってことですね)かもしれませんが、豪州では日常的に使われる言葉です。

スポーツなどをしていて、
"You're bloody good!"
(すんごい上手じゃんっ!)

なんて言われたら、もう最大の褒め言葉ですから、喜んじゃっていいです。

そして、コマーシャルでも使われた「bloody hell」にしても「ったく、もう」みたいなニュアンスです。

「アンタの分のビール注いだし、ラクダも洗っといたし、ビーチも確保したし、サメだって追っ払ってあるのに。・・・アンタったら、一体どこにいるのよ?」

その女の子の物議をかもしたセリフを日本語に直すとこんな感じでしょうか。

はっきり言って、気さくな呼びかけであって、不作法でも、ののしっているわけでもありません。

ビキニのオネーサンにこんな風に言われて、
「不作法な言葉で呼びかけられて不愉快千万である!」
なんて怒る人はいないような気がするんですけどね〜。

それに。
観光目的でオーストラリアに来る人のほとんどが豪州人のフレンドリーさを期待しているんじゃないかと思います。
(現に、初めてこちらに来たときのきむらもそうでした(笑))

ですから。
いずれ、このキャンペーンの日本版がテレビで見られるようになるかもしれませんが、決してオネーサンにケンカを売られてるなどと考えずに、じっくりビキニをご鑑賞ください(爆)
そして。
もし、それでも疑わしいと思うんでしたら、ぜひこちらに来て、現地の人たちがどんな風に「bloody」と言っているのかご確認くださいませ♡



http://www.excite.co.jp/News/tb/News/odd/00081141961313.html
女の子が乱暴な言葉を使う豪観光促進CM、英で放送禁止に
[ 2006年03月10日 12時28分 ]
「bloody hell」の広告 (ロイター)[キャンベラ 9日 ロイター] 「ベニー・ヒル」「ザ・トゥー・ロニーズ」「リトル・ブリテン」といった猥雑な喜劇を世界中に提供している英国が、あまりに無作法という理由で、オーストラリアの観光促進CMを放送禁止にした。
オーストラリアのフラン・ベイリー観光相は、ビキニ姿の女性が最後に「で、あんたたち、一体どこにいるのよ(so where the bloody hell are you)?」と尋ねるテレビCMが放送禁止になったことを明らかにした。映画館での上映や印刷メディアへの掲載は禁止対象にならない。
9日、同観光相は「規制担当者はユーモアのセンスがズレている。『ベニー・ヒル』『ザ・トゥー・ロニーズ』『リトル・ブリテン』などを私たちに提供した国が放送禁止にしたのだ」との声明を発表した。
同観光相は、テッサ・ジョウェル英文化メディア体育大臣に書簡で放送禁止処分を撤回するように要請したそうだ。今のところ、放送禁止になったCMの代わりに検閲を通過したCMが流される予定。
CMを流した「ツーリズム・オーストラリア」は放送禁止のおかげで、予想しなかった宣伝効果が上がったと大喜びだ。
「ツーリズム・オーストラリア」のマネージング・ディレクター、スコット・モリソン氏はラジオで「これって広告側にとっちゃ、ちょっとした夢の実現だよ」とコメント。
「キャンペーンを本格的に展開する最高のチャンス到来だ。みんな明日がないかのようにインターネットに駆り立てられるだろう」
CMは1億8000万豪ドル(約160億円)かけて実施されている観光誘致キャンペーンの最重要項目。すでに、米国、ニュージーランドで放映され、今後、中国、日本、インド、ドイツなどを目標に据えている。
CMがご覧になりたい方はhttp://www.wherethebloodyhellareyou.com/へどうぞ。
[日本語訳:ラプター]

http://uk.news.yahoo.com/23022006/80-132/bloody-hell-australia-swears-new-ad-campaign.html

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,3-2055531,00.html
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by kaoru_oishi | 2006-03-11 21:42 | その他もろもろ


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