2006年 02月 23日
The Screaming Woman(女子エアリアル予選)
どうも。きむらです。
TVで「トリノ五輪」を見ていました。

金メダルを取ったにも関わらず、オーストラリアにおける冬季オリンピックは全く盛り上がりを見せていません。一応、ゴールデンタイムに民放1局で録画したものを放送してますが「ねーねーねー、昨日のオリンピック見たっ!?」なんて翌朝騒いでいる人は、きむらの周りには誰もいません。

まあ、旧イギリス連邦国を中心に4年に1度、オリンピックのように行われる The Commonwealth Games が来月メルボルンで開催されるので「スポーツ王国オーストラリア」の関心はほとんどそっちへ行ってしまっているというのが現状だったりします。

きむらも実を言うと、ゴールデンタイムに「トリノ五輪」を見るのは昨日が初めてだったんですよね。

前回、ソルトレイクシティのときは「シドニー五輪」の興奮がまださめやらないうちで、メディアも大々的に取り上げて「オーストラリアに冬季五輪を誘致しようっ!」なんて気運も高まっていましたが、気候的にどうも無理っぽいと分かってからは、その運動は一気に下火になっちゃいました。

そんなオーストラリアの注目競技はソルトレイクシティ五輪で Alisa Camplin が金メダルを取った「女子エアリアル」で、きむらが見たのはその予選でした。
この競技は、予選参加者23人のうちオーストラリアの選手が4人も含まれていますから「参加することに意義があるんだよ、うん」と言いながらも何気に「メダル、取れるんじゃないか〜」なんて期待が高まってしまいます。

で、1回目のジャンプ(演技?)。
あ〜、Alisa Camplin、オシリついてコケちゃいましたよ〜。
金メダルは無理か〜っ(焦)
でも、他の選手たちもがんばっています。ソルトレイクのときに現地入りしてからケガで棄権しなければならなかった Jacqui Cooper は、全員が1回目が終わった時点で1位です。

おお〜っ、オーストラリア、2個目の金メダルかもっ!?

ですが、本当は、きむらの目は競技が始まるなり、選手から離れてしまってました。
だって、オーストラリアのコーチが、まー、びっくりするくらい Good looking でしたので(笑)

雪がほとんど降らないお国柄、コーチは豪人ではなくどこか雪国の出身者がほとんどです。きっと北米辺りの方なんでしょうが、シベリアンハスキーを思わせるくっきりはっきりした目鼻と精悍な顔立ちをしていて、一目見て「ぐぐぐいっ!」と引きつけられてしまいました。
「うわー、この人、名前何て言うんだろ。コーチだと画面に名前が出ないのね〜。解説でも言ってくれないし。もうちょっとカメラが映してくれればいいのに〜(焦)」
と、いつの間にか競技そっちのけで「コーチ・ウォッチング」をする、きむら。
選手が4人出ているということは、それだけコーチの露出も多くてうれしいです(笑)

そして、2回目。
Alisa Camplin は今度はコケずに滑り切りました。エアリアルは滑空している間だけが評価対象かと思ってましたが、着地してからコケちゃうとかなり減点されてしまうようですね。
(全部の競技について言えることなんですけど、なぜか冬季オリンピックの種目って、開催中にルールを理解したつもりでも、次のオリンピックまでの4年間にすっかり忘れてしまい、毎回「へぇ〜」とか関心しながら、改めてルールを覚えていくとことになります。
これって、きむらだけなんでしょうか(笑))

「このままうまく行くと、4人中3人くらいは決勝に進めるかも〜」なんて思っていたときに、それは起こりました。

1回目に完璧なジャンプを決めた Lydia Ierodiaconou が、着地に失敗して横転してしまったんです。

いや、失敗ではありませんでした。
前に痛めて手術を受けて治ったはずだった左ひざを着地時に再び痛めてしまったのです。

雪煙とともに、彼女の悲鳴があがりました。

悲鳴というか、叫びというか、絶叫というか。
今までに聞いたことのない、悲痛な声でした。

正直云うと、きむらは冬季オリンピックは「ほとんと何だかトホホな競技ばっかりだな〜」なんて思ってました。
リュージュを見れば「あんなに肌を密着させて、何だかヘンな気分になったりはしないのか(汗)」と余計な心配をし、ボブスレーを見ると「これって、絶対1人乗り遅れて追っかけるチームが出るんだよな〜」なんて、心密かにおポンチな展開を期待してしまいます。そして、カーリングにいたっては「これ、きむらだって出来るっ!」と断言するくらいで(笑)

きっと今まで見たTVの影響が強いんでしょうけど、
「ウィンタースポーツ = コミカルな音楽をバックに、みのもんたか小倉智昭がおもしろおかしくコメントを入れてしまう競技」
なんて思ってました。

でも、泣き叫ぶ Lydia Ierodiaconou の映像を見たら、そんな感想もイケメンコーチへの執着もふっ飛んじゃいました。
あれはきっと全世界の誰が見ても「いたいぃぃぃっ!」と分かったはずです。
あの声を聞いて平然としていられる人はまずいないでしょう、というくらい、理性とかいうのではなく、感情や体にまっすぐ響いてくるような感じでした。
きむらは以前、ごくごくマイルドにひざを痛めたことがあるんですが、彼女の悲鳴にそのときの痛みがよみがえって、全身鳥肌が立ちました。

ヘタレな親と笑われるかもしれませんが、あれを見て
「将来、きむら子供が「エアリアルやりたい」と言ったら、絶対ぜったい反対する!」
と強く心に誓ってしまったくらいです。
ま、そうなる可能性は限りなくゼロに近いと分かってますが(笑)

それにしても。
長い一生のうちのほんのわずかな選手時代に自分を燃焼し尽くすスポーツ選手ってスゴイです。
「カッコイイ〜」とも思いますけど、ジャンプ2回で残りの人生が決まっちゃうような生き方は、きむらにはとてもできませんっ。

今日のネットのニュースには早速、Lydia Ierodiaconou 選手の写真と記事が載ってました。
英語で読んでも、何だかひざが痛くなってきます。

結果としては、前回のオリンピック勝者 Alisa Camplin が3位に入賞して銅メダルを取りましたが、めでたいと思うより「もうメダルは結構ですから、これ以上誰にも大ケガしてほしくないですっ」というのが正直な感想です。

(追加)
夕方のニュースのスポーツコーナーでベッドの上で足を伸ばして座っている Lydia Ierodiaconou の映像が映りました。
オーストラリアに戻って手術を受けるそうです。
でも。
「治ったら、またカムバックする」んですと。
あんなに痛そうなケガをしても、まだやるんですねっ。
すごすぎますぅ〜(汗)

(蛇足)
「The Screaming Woman」はレイ・ブラッドベリの短編小説のタイトルです。日本語訳の題は「泣き叫ぶ女の人」(← そのまんまやな(笑))
ストーリーはエアリアルともスキーとも関係ないですが、アクシデントの映像を見たときに、このタイトルをふっと思い出しました。
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by kaoru_oishi | 2006-02-23 16:58 | It's Sporting Life


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