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2005年 09月 12日
Rock School なのです
どうも。きむらです。
こちら(豪州)のTVで、最近こういう番組をやってます。
Gene Simmons' Rock School
そうです。
かの有名な KISS のジーン・シモンズが出てるんです。

簡単に番組を紹介すると、
「英国の超真面目な私立校にジーン・シモンズが乗り込んでって、そこの子供たちにロックを教える」
という話です。

きむらは未見なんですが、番組自体は恐らくこれのパクリと見ていいでしょう。
しかし、School of Rockと最も違う点は、これは映画でなく、学校も実在し、ジーン・シモンズもバリバリの本物だということです。
(あ、でも、もちろんあのメイクはしてません。火吹きも血吹きもナシです(笑))

この学校(Christs Hospital boarding school)はウェスト・エセックスにあるんだそうです。

写真を見ると分かりますけど、学生はハリー・ポッターもハダシで逃げ出しそうなほどすごみのある、修道服のような丈の長い制服を着ています(しかし、その下に履いている靴下が鮮やかな黄色、というところが、変に浮いていて何だかカワイかったりしますが(笑))
歴史ある古びた建物の寄宿制学校。
もう「伝統的英国文化の代表」であります。

これに対するジーン・シモンズは教員免許を持っていて、実際に半年ほど代用教員として勤務した経験があるとのことですが、モチロン「音楽教師(今回の肩書きはアシスタント教員でした(汗))」は仮の姿で「アメリカン・ロックの英雄」として赴任します。

第1回目のエピソードで、美女を両脇に抱えてリムジンから出てきたジーン・シモンズが、黒革のロングコートをひるがえし中庭で練習するスクールバンドの列を突っ切っていく様子は、いかに「ヤラセ」であろうとも、すんごくカッコよかったです。

これは、有名人の行動をドキュメンタリーのように捉えておもしろおかしく見せるリアリティ番組の体裁を取っていますが、同時に、
「英国 VS 米国」
「伝統 VS 革新」
「クラシック VS ロック」
の対立をも浮き彫りにしてます。

例えば、ジーン・シモンズは指導期間中、学校近くのホテルに仮住まいしてるんですが、朝、挨拶してきたホテルの従業員に
「Have a good dayったって、こーんなどんよりした天気でどうやったらgood dayになるんだよ。アンタたちは、こんなにひどい天気が毎日続いてよく平気だよな〜」
なんてボヤいているシーンを見ると「なるほど〜、この辺がアメリカ人とイギリス人の感覚の違いかぁ」なんて思ったりしました。

とりたててファンではなかったですが、その時代を覚えているきむらにとって KISS やジーン・シモンズといえば「うわわわ〜っ(驚)!」な存在なワケですが、学校の子供たちは「ジーン・シモンズ? 知らない」「KISS? 写真とかは見たことあるけど、どんな音楽?」と、かーなーり冷めた反応をしてます。ジーン・シモンズにとっては、
「過去の栄光 VS 現実」
なんて対立もあるかもしれませんね(汗)

子供たちが作ったバンドは先週の放送でようやく校内コンサート(1曲のみ(汗))を成功させたところですが、ハートウォーミングな映画の筋書きのように、これからどんどん伸びていくものでしょうか。

続きが大変気になります。


(蛇足)
今回の投稿は、現在放送されているもう一つの音楽番組「Australian Idol」と比較する形で書く予定だったんですけど、例によって紹介だけで長くなってしまったので、それについては、また後日書くつもり書くかもしれません。

一応、関連ページのほうだけ先に紹介しときますね。

でもって、これは学校の公式サイトにあったジーン・シモンズのプロジェクトについてのレポート

フツーの学校なら「KISSのジーン・シモンズが学校に来たんですぅ〜!」なんて、サイトのトップにデカデカと写真入りで載せそうなところですが、この学校ではいたって地味な扱いであります。

有名人が来ても「慌てず騒がず」なんですね。
感心しました〜。


(素朴な疑問)
前から不思議に思ってたんですけど、

どうしてKISSというバンドの日本読みは「キッス」であって「キス」じゃないんですか?

by kaoru_oishi | 2005-09-12 22:18 | きむらとギターと音楽


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