2005年 05月 29日
どうも。きむらです。 金曜日に「シャペル・コービー事件」の判決が出ました。 日本のメディアが取り上げるかどうか、成り行きを見ていましたが、完全に「スルー」のようなので、顛末を簡単にまとめることにします。 「シャペル・コービー事件」とは 判決結果は「禁固20年」だそうです。 インドネシアの法律では違法薬物を持ち込んだ場合の最高刑は「死刑」ですから「禁固20年」はそれに比べれば軽いかもしれません。 しかし、問題は、この罪状に対しシャペル・コービー氏は一貫して無罪を主張しており、かつ、彼女の無罪を裏付けられる人間(ビクトリア州の刑務所に服役中の囚人。刑務所内で運び屋の話を聞いた)が召喚され、証言台に立ったにも関わらず、その証言内容が判決において考慮されなかったということです。 つまり、この事件はえん罪である可能性があるのに、検証が十分なされないまま判決が出されてしまったのです。 その上、今回の判決に至るまでの過程で、通訳の不備(彼女の英語による申し立てがじゅうぶん通訳されなかった)や法廷のいい加減さ(裁判の最中に検察側の人間が読書をしていた)などもメディアによって指摘されています。そういった事情から、オーストラリアの世論はこの判決に納得しておらず、民放TV局が行ったアンケート調査でも90%以上の人が彼女の無実を信じているという結果が出ました。 きむらはこの事件をニュースでしか知りませんので「無罪だ」「いや、有罪だ」と、ここで自分の主張を展開しようとは思いません。 ですが。 定期的に海外旅行をする人間の一人として、今回の事件を対岸の火事として考えないつもりです。 渡航先によっては「鍵をかけないほうがいい」とアドバイスされることもありますが、やはりスーツケース類にはしっかり施錠し、何かを盗まれることだけではなく「何かを入れられること」も防いだ方がいいようです。 このブログでの関連記事はこちら
by kaoru_oishi
| 2005-05-29 00:00
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