2013年 08月 05日
【映画】鼻血マニア?【鑑賞】 副題:またシドニー、破壊されました〜(笑)
どうも。きむらです。
相方がポコッと時間が空いたので、一緒に映画を観て来ました。
記事のタイトルで何の映画か分かった方は、もうこの映画を観ましたね(笑)
(* 日本は8月9日から公開らしいので、観る予定の方は今回の記事はパスしたほうがいいかもです)

ええと。
ちょうど映画の日(毎週火曜日にはほとんどの映画館でチケットが安くなります)だったのですが、3D映画だったので家から3Dグラスを持参し、更に無駄にお金を使わないように、まず車を駐車してチケットを買ってから、相方が車を別のショッピングセンターへ移動させ(そうしないと映画を観ている間に駐車時間がオーバーして料金を取られてしまう)シアター内で待ち合わることにしました。

が。

シアターに入ってみると、いるのはお掃除の人だけ。
指定席だったので、きむらは取り敢えず自分の席に座ったのですが、そのうちにお掃除の人もいなくなってたったひとりになってしまいました。

え?

しばらく座って待つものの、BGMが鳴るばかりでCMもトレイラーも映画も始まらず、だんだんそわそわしてきました。運悪く、携帯も時計も持っていなかったので、時間も分からない上に車を動かしに行った相方とも連絡が出来ない。何だかいや〜な汗が出て来ました。

もしかして、違うシアターに入っちゃった?

前にパースで一回それをやって、いきなり違う映画がババーンと始まってしまったことがあります。
なので、席を立ち、入口で相方を待ちました。
更に待つことしばし、やっと相方が来て、シアターが間違ってないことを確認してから二人で席に座りました。

ですが、他のお客さんどころか切符もぎりの係すら来ません。

ぎょえ〜〜っ、もしかして、この上映回はきむらと相方ふたりだけか〜〜〜っ?
これは、以前のマイケル・ジャクソンの This Is It を観たとき以来の衝撃だぞ〜〜〜〜!?

しかし、トレイラーが始まるころになって、ポツ、ポツ、とお客さんが入って来ました。
ですが「きむら野鳥友の会」の目測ですと、きむら&相方を入れても確実に総勢20人以下。
封切りからまだ2週間経ってないのに〜〜〜〜〜〜〜っ!!

ということで、じゅうぶん前置きしましたので、そろそろ映画の名前を出しときます。

今回観た映画はっ、Pacific Rim どぅえ〜すっ!

一言で簡単に紹介すると、
「ロボットと怪獣が戦うおはなし」
もうちょっと詳しくすると、
「海から現れた未知の巨大生物「Kaiju(カイジュウって、そのまんまやん!)」の脅威に晒された人類がその叡智を結集させてロボット「Jaeger(イェーガー)」を創造し反撃する話」
であります。

そして。
「きむらブログ」のここ最近の記事を読んでいた方ならお見通しではないかと思うのですが。
最初、きむらはこの映画を観ることにはそーんなに乗り気ではありませんでした。
「日本人の俳優が出ている」「日本の怪獣モノへのオマージュが散りばめられている」とは聞いていましたけど、わざわざ映画館へ足を運ぶ動機としては、あとひとプッシュ足りない感じで。
しかし、ざっくりしたストーリーを読み、ロボットの名前(正確にはその用途のロボットの名称)を知ってから、行ってみようと思い立ちました。

「ふうん。ドイツ語で「狩人」という意味の「イェーガー」なの。じゃあ、どの辺がイェーガーなのか見てみないとねぇ」

そう。
「あっちのほうの」イェーガーに想いをはせ、満席のシアターで観客がどよめく中、どさくさまぎれに
「ゴー、イェーガー!」だの
「いっけぇ〜、エレン!」だの
叫んでしまおうか、などとと思っていたのでした。

ですが、観客総勢20人以下
しかもシニアの割引で入ったんだか、65歳以上も混じってます。
とても叫ぶどころか物音ひとつ立てられる雰囲気ではなく、上映時間2時間11分の間、ひたすら静かにおとなしくしていました(たはは)

まあ、出費を抑えるための努力話と閑静なシアター内部の様子はこれくらいにして、さっそく映画の印象を書いてみます。
(* 以下、ネタバレを含みますので、この映画を観に行く予定のかたはスルー推奨です)

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

まずは映画を観終わった直後のきむらの一言。
「これ作った監督って、もしかして「鼻血マニア」?」
思わずそう口走ってしまったくらい、鼻血やら鼻を狙った攻撃やらが頻繁に出て来ました。

鼻血シーン: 6回(同一人物による複数回鼻血を含む)
鼻攻撃  : 1回(血は映らなかったものの、明らかに出てますよね、という)

ここまで出て来たので、きむらは
「おー、これはクライマックスにイェーガーによる怪獣への鼻フック攻撃来る〜!」
と先読みして色めき立ちましたが、残念ながら鼻フックはありませんでした(ちぇっ)
というか、怪獣に鼻、なかったかも?

いや〜、きむらはアニメはもちろん怪獣モノも戦隊モノも大好物なので、きっと一緒の上映回でこの映画を見た総勢20人の中で一番楽しんだのではないかと思います。
でも、反面、大好物だけに、
「この食材をそう調理したか。う〜ん。あそこも食べられたのに、捨てちゃったか。あ〜、もったいない〜っ」
的なフラストレーションを感じることも多々ありました。

例えば、きむらが注目した「鼻血」にしても。
この映画での鼻血はイェーガー搭乗パイロットが脳を酷使する(負荷がかかる?)ことの象徴として出てくるのですが、せっかくこんなにしょっちゅう出て来るのなら、もう少しバリエーションがあってもいいように思いました。
「主人公とヒロインが脳をシンクロさせることによって過去経験を共有する場面で、ヒロインの過去のエロいシーンを覗き見た主人公が思わず「にへら〜」となり「鼻血」。そしてそれに気づいたヒロインから顔面パンチを喰らって、その結果、またしても「鼻血」」
とか。
ここまで鼻血にこだわるなら、それなりにきっちりと観客に納得のいくオチをつけて欲しかったです。

こんな感じで、アニメや特撮が好きな人には元ネタが分かる設定やらシーンやらがてんこ盛りだったのですが、いかんせん詰め込み過ぎて生煮えになっているところが多かったです。

では、ざっと思いつくかぎり元ネタと感じた設定/シーンをあげてみます。
イェーガー
→ 言わずと知れた「特撮ロボット物」
Kaiju
→ 怪獣。ですが、そのサイズやら脅威を自然災害の度合いを表す「カテゴリー○度」で表していたのは斬新だと思いました。台風感覚ですか(笑)
パイロットが二人でシンクロして云々
→ 「これはもうエヴァンゲリオン以外の何者でもない」と思いましたが、よく考えたら特撮でも「ウルトラマンA」や「超人バロムワン」のように二人で一つというのがありましたし、過去のアニメでも「とんでも戦士ムテキング」が該当するのに気づきました。
パイロットの着ているメタルなスーツ
→ 「ロボコップ?」と思いましたが、ロボコップにも「宇宙刑事ギャバン」という元ネタがあったのでありました。
Kaiju の上陸を防ぐために、巨大な壁を建設
→ 製作開始時期等を考えると元ネタとは言い難いですが、これはもう、まさしく「進撃の怪獣」な世界観でして、きっときむらと同様の感想を持った人もいたと思います。
なぜかイェーガープロジェクトが移転した先、香港
→ これはもう押井守版の「攻殻機動隊」の世界としかいいようがありませんでした。
ヒロインが日本人で髪型がおかっぱでなぜか毛先がパープル
→ 「攻殻機動隊」の草薙素子レスペクトですね、間違いなく。
Kaiju の臓器を密売する香港マフィア(?)
→ 目に特殊なサングラスをかけていて、やはり「攻殻機動隊」のバトーに見えました。
変人の科学者が Kaiju と脳をシンクロさせて云々
→ 間違いなく「インディペンデンス・デイ」のあのシーンです。
侵略目的で地球に来たエイリアンの形状
→ 同じく「インディペンデンス・デイ」のアレです。
エイリアンの鼻先で大爆発
→ またしても「インディペンデンス・デイ」です。
トップの人がみずから出撃
→ 同上。監督、よっぽど「インディペンデンス・デイ」が好きなようです。
海の中の戦闘シーン
→ 時期的に元ネタでは絶対ないと断言出来ますが、なーんか「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせました。「ガルガンティア」が明るく「侵略者とも分かり合えるよ」で、これは「問答無用、殺っちまえ」で、正反対の結末を迎えるのですが、きむらには、根底のテーマは同じに思えました。

続いては「あれは何なんだっ!?」な設定/シーン
双人操縦型戦闘ロボットの名称が「イェーガー」
→ まずそもそも、イェーガーって、ドイツ語で「狩人(ハンター)」という意味がある、と説明が出て来たにも関わらず、ドイツ人の関与はナシ。なんでっ?
金髪〜で「ユーロビジョン」にでも出て来そうな強面男女ペアが出て来たので「もしかして、この人たちがドイツ人?」と思いましたがロシア人で、しかも結構な咬ませ犬扱いでありました。かわいそ〜。
パイロット候補のシンクロ率のテストするために棒術で格闘させる
→ イェーガー、棒使ってないのに(後で変なタイミングでソードが出て来たのには吹きましたが)。これは中国武術のかなり強引なステマとしか思えませんでした。
ヒロイン・マコの子供時代の回想の日本
→ これはいつも、いーつーも思うのですが、どーしてハリウッド映画が日本のシーンのセットを作るととてつもなくダサくなるんでしょう。今回のは「東京オリンピック前」の風景でした。看板など「○○由美子靴店」とかありまして「東京にそんな靴屋絶対にないよ!」と思いました。
(実はこの映画の前のトレーラーのひとつが「ウルヴァリン」だったのですが、これの日本も似たり寄ったりで、大都会東京の夜景の中でひときわ輝く超巨大な「焼肉」の看板にウケてしまいました)
パイロットのスーツ、カッコイイのに細部が・・・
→ 装着した上からボルトで締めるところなんて、メタルっぽくてカッコいいと思いました(特に。スーツの背中に、アジのひらきを食べた後に残った骨みたいなのを装着するところなんか、ぞくぞくするほどよかったです)が。ヘルメットの顔の部分を守る硬化プラスチックに内側からスクリーンが上がるところで、なぜかスクリーンの上がり方が手動っぽくガタガタしてました。これは何だか残念でした。
それと!
最後のシーンで、ヒロイン、これを着たまま海を泳いじゃうんですよね。
これは重さ的にもかさばり具合的にも絶対無理。せっかくの設定が台無しになった瞬間でした。

そして「たはは」なシーン/設定
まずは根本的な設定に突っ込みたいのですが、どうして舞台があっちゃこっちゃ動くのか

映画というものが娯楽である前にビジネスであると考えるとしょうがないかもしれないですが、これはやはり「資金源」あるいは「利益回収先」を喜ばすための手段なのかな、と思いました。ストーリーの核が「アメリカ」(出だしがサンフランシスコ、続いてアラスカ。そしてメインキャラクターがアメリカ人)というのは避けて通れない(?)にしても、舞台の移転先として香港が出て来るのはやはり不自然ですし、香港から見て近場の英語圏ということでしょうか、脈絡なく豪州がポン!と出て来たのは、豪州住みから見ても「ほえ?」と首をひねる展開でした。
ですが「いろんな場所を出せば「フィーチャーされた」国や地域の人たちが映画見るんじゃないの?商法」と考えれば、理屈としては納得です。

例に寄って、早速、シドニーが派手にぶっ壊されてましたし。
・・・だから「豪州の首都はシドニー」と思う人が後を絶たないんでしょうねぇ。

で。
ここで、疑問なのですが。
日本のレビュー(一般上映前の識者によるものと思われ)を見ると「日本製のイェーガーが出て来たが、すぐやられた」とか何とか書いてあったのですが、きむらと相方が見るかぎりでは、

日本製のイェーガー、出て来ませんでした。

アジア系のイェーガーとロボット(赤いヤツ)は確かに出て来ましたが、扱いも乗っていたパイロットも「中国」でした。
(パイロットだか、クルーだかで中国の「何ちゃら3兄弟」だかが出てたそうですが、きむら古いもんで「中国の何ちゃら3兄弟つったら、アレでしょ、ホイ3兄弟!」と思いました(笑))

まさかとは思うんですが、
これって、上映国によってイェーガーの「国籍」が違ったりして?
上映国によって別バージョンをいろいろ作って違うシーンを挟むなら、それはそれで面白そうですが、もし同一のものを上映国によって呼び名だけ変えて「中国製」「日本製」としているんだったら、それはサギに当たるのではないかと思いました。
実際のところ、どうなんでしょ。
それから。
サギじゃあないのですが、ちょっと「あらら〜」と思ったのが「豪州のイェーガーと豪州人パイロット」という設定にも関わらずパイロットさんたちが二人とも豪州人ではありませんでした。
今どきハリウッドで豪州出身の俳優が不足してるなんてことはないのに、どうしてわざわざ他の国の俳優がオージーアクセントで喋らなきゃならないんでしょ。
おかげで、若いオージーパイロットの
「オレのボンダイビーチを他の(国の)イェーガーになんか任せられるか!」
というセリフが全然活きてませんでした。
(ま、更に言うなら、本当に地元民ならボンダイ以外のビーチにするだろうな、とも思いましたが(笑))

では最後に総評
これは用途別によって評価が変わってくるのではないかと思いました。
オタ同士で議論するために観る ★★★★★
(何にインスパイアだかレスペクトだかかを熱く語るにはベストです)
何でもいいからメカものが好き ★★★★★
(イェーガーやパイロットのスーツが国によって違うところがいいです)
子供と一緒に楽しむ ★★★★
(但し、オタの素養がある子供。○ィズニーしか見てない子には向きません)
映画で寝てしまう人 ★★★★
(同じシーンが長く続かない上に適度に爆発音やら強い光線やらあるので寝ないと思います)
SF映画として観る ★★☆
(設定としては何ひとつ新しいことはないです「インディペンデンス・デー」のリメイクといってもじゅうぶん通用しそうな・・・)
ロマンチックなデート用に ★★
(恋愛のシーンを期待して行ったら絶対に裏切られます。ここは意表を突いてBLのほうがよかったかも、と思ったくらいです)
怪獣もの・メカものが好きでない人 ☆
(まあ、そういう人はそもそもこの映画を観るべきではないかと)

とにかく「怪獣とロボットの映画」ですから、要は観客にそれに対する思い入れがどれだけあるかにかかってくると思います。映画の作りはざっくり大味で細やかな心情描写はありませんし、設定やカメラワーク等まだまだ精製出来る余地を残したまま見切り発車している感がありましたが、これがコケて今後このジャンルの映画がなくなってしまうのなら「お布施」するつもりで観に行くのもアリだな、と思いました。

映画を観たのが先月の23日で、すぐにでもこの記事をアップするつもりでしたが、途中まで書いたところできむら家のインターネットのダウンロードの契約の上限をオーバーしてしまったため、その時点で心が折れて(笑)今月初めに契約が更新になってネット環境が復旧するまで仕上げずに放っていました。

日本での公開は今週からだそうなので、公開されて巷にレビューがあふれる前に一足先に出しておこうという下心で書き上げました(笑)
どうかひとつ、ご参考までに♪
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by kaoru_oishi | 2013-08-05 18:11 | クールジャパン


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